ドコモとソフトバンクはどちらがお得？乗り換えの申し込み手順も詳しく解説！

ドコモからソフトバンクに乗り換える3つのメリット

最初に、ソフトバンクに乗り換えることで得られる3つのメリットを解説します。

PayPayの還元率がアップするプランがある

ソフトバンクが新たに発表した料金プラン「ペイトク」により、PayPay決済時の還元率が上がり、月々の出費を抑えられる可能性があります。

まずは両社のプラン概要からチェックしてみましょう。

・ドコモの料金プラン概要

ドコモは2023年7月にプラン改正を行い、無制限プランの「eximo」、中容量プランの「ahamo」、小容量プランの「irumo」の3つにプランを再編しました。

これらのほかに、ガラケーからの乗り換えの方や15歳以下の方のみが加入できるプランもありますが、本記事では割愛します。

・ソフトバンクの料金プラン概要

一方のソフトバンクは2023年10月にプラン刷新を行い、無制限プランの「メリハリ無制限+」「ペイトク無制限」、大容量プランの「ペイトク30」「ペイトク50」、そして小容量プランの「ミニフィットプラン+」が主なプランとなりました。

22歳以下や60歳以上が加入できる「スマホデビュープラン+」などもラインナップされていますが、ドコモと同様に、本記事では割愛します。

このうち「ペイトク」の名前が付くプランは他のプランより若干割高ですが、PayPayで買い物をすると還元率がアップする特典が付帯し、トータルの出費で考えるとお得になる可能性があります。

・料金プランを一覧で比較！

下表は両社の料金プランを容量ごとに比較したものです。

ドコモとソフトバンクは、双方とも割引サービスが充実しており、これらを適用させると料金が大きく変わります。表の中にある割引後の金額は、割引を最大限活用した場合の料金となっています。

詳細：ドコモ 割引・特典
詳細：ソフトバンク オプション・割引

まず、無制限プランは「eximo」と「メリハリ無制限+」がほぼ横並び。特典付きの「ペイトク無制限」のみ、約2,000円高額となっています。

次に、20GBから50GBのプランを比較したものが下表です。同じデータ容量のプランがないので厳密な比較はできませんが、ソフトバンクの「ペイトク」は若干高額な印象を受けます。

最後に、小容量プランを比較したものが下表です。ドコモの「irumo」は割引を適用すると格安SIM会社レベルの金額となり、ソフトバンクの「ミニフィットプラン+」よりも、お得となっています。

・「ペイトク」はいくらお得になる？

上記の通り、料金だけを見ると、ソフトバンクはドコモより割高に見えます。しかし、PayPayポイントの還元率が加算される「ペイトク」を利用した場合、トータルの支払いがお得になる可能性があります。

下表は、ペイトクを契約した場合に加算されるPayPayポイントの還元率と、特典の上限を一覧にしたものです。

前述の通り「ペイトク無制限」は他の無制限プランより2,000円ほど高額ですが、PayPay（残高）又は PayPay（クレジット）のお買い物で最大約4,000円相当のポイントが付与されるため、最大限に活用できれば、差額の約2,000円分がお得になります。

つながりやすさ・通信速度が改善することがある

通信速度の比較ができるサイト「みんそく」によると、ドコモの平均ダウンロードは117.99Mbps、ソフトバンクは93.92Mbpsとなっています。

これは、「みんそく」内の「携帯キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)の通信速度ランキング」で1位と2位の速度となっており、通信速度はどちらも良好といえます。

・都心部ではソフトバンクの方が速いこともある

上記の通り、全国の平均ダウンロード速度はドコモの方が若干速いという結果がでています。

しかし最近、ドコモユーザーから「混雑したエリアでドコモの4G回線が遅い・つながりにくい」という声が相次いでいます。ドコモ公式もこの問題を認めており、改善に着手している最中です。

2023年10月現在、ドコモの速度低下に関する口コミは依然として多く見られており、一部の地域ではソフトバンクの方が通信品質・速度が良好な状況となっています。

3社の回線を比較している方の口コミです。ドコモよりも、povo（au回線）やLINEMO（ソフトバンク回線）の方が速く、特にソフトバンク回線は300Mbpsに迫る速度を記録しています。

お得な乗り換えキャンペーンが適用される

ソフトバンクには、他社からの乗り換えで加入する方を対象としたキャンペーンが常時開催されています。

最新のスマホをお得な価格で購入できるキャンペーンもあるため、スマホ買い替えのタイミングで乗り換えを検討している方にとって大きなメリットとなります。

ここでは、特に注目のキャンペーンをピックアップして紹介します。

・オンラインショップ割

乗り換え時にスマホを同時購入すると、最大で21,984円(税込)割引になるオンラインショップ限定のキャンペーンです。

対象スマホは定期的に切り替わりますが、2023年10月現在は、iPhone 15シリーズなどの最新のハイスペックスマホから、OPPO A55s 5Gなどの安価なエントリースマホまで、21,984円(税込)割引の対象となっており、幅広い選択肢があることが魅力です。

注意したいのが、オンラインショップで申し込む際の受け取り方法に「自宅等で受け取る」を選択することです。もう一つの選択肢である「ソフトバンクショップで受け取る」を選んでしまうと、キャンペーン対象外となってしまいます。

ドコモからソフトバンクに乗り換える3つのデメリット

ソフトバンクに乗り換えることで生じる3つのデメリットをピックアップしました。

月額料金が高くなる可能性がある｜料金比較で検証！

2023年7月、ドコモが新プラン「irumo」を提供し始めたことにより、格安SIM会社と同等の価格で小容量プランを利用できるようになりました。

下表は双方の小容量プランのみを抜粋した表ですが、ドコモの方が大幅に安いことがわかります。

毎月あまりデータ容量を消費しない方が、ドコモからソフトバンクへ乗り換えるのは得策ではないといえるでしょう。

テザリングのデータ容量が無制限ではなくなる

テザリングとは、スマホのモバイルデータ通信を、パソコンやゲーム機などと共有する機能です。

ドコモの無制限プラン「eximo」では、データ上限なしでテザリングを行えるため、パソコンなどで大きなデータのやり取りをすることも可能となっています。

一方、ソフトバンクの無制限プラン「メリハリ無制限+」や「ペイトク無制限」の場合、テザリングのデータ上限が月間50GBまでと制限されています。

50GBは、Netflixで高画質（HD）の動画を見た場合、およそ16時間分のデータ使用量に相当します。

詳細：ソフトバンク ［Netflix］それぞれのプランごとでかかる通信量を教えてください。

そのため、テザリングを使って高画質の動画を大量に観ようと考えている方や、大きなデータの送受信を考えている方は、ドコモを選択した方がよいでしょう。

メールアドレスを引き継ぐ場合、利用料金が発生する

ソフトバンクに乗り換えをすると、「＠softbank.ne.jp」などのキャリアメールを使えるようになります。

一方、乗り換え前に使用していた「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを使い続けたい場合は、「ドコモメール持ち運び」というサービスを使用することになります。

こちらは、月額330円(税込)の有料サービスとなっているため、ドコモメールを使い続ける方は、この金額が永年加算されることに注意しなければいけません。

ドコモからソフトバンクに乗り換える方法・手順

ドコモからソフトバンクに乗り換える手順や注意点をまとめました。

契約に必要なものを準備する

最初に契約に必要なものを準備しましょう。

・オンライン申し込み時はMNP予約番号が不要

従来、番号そのままで他社に乗り換える場合、上図左のように、転出元でMNP予約番号を発行して、転入先の通信キャリアに番号を知らせるという二段階の手順が必要でした。

しかし、2023年5月24日、新たに「MNPワンストップ」という方式がスタートしたことにより、上図右のように、転入先の通信キャリアで申し込み手続きをするだけで乗り換えができるようになりました。

ドコモとソフトバンクは双方ともMNPワンストップに対応しているため、乗り換えの際はMNP予約番号が不要となっています。

ただし、MNPワンストップが使用できるのは、オンライン申し込み時のみとなっていることに注意が必要です。

実店舗のソフトバンクショップで申し込みをする場合は、従来通り、ドコモでMNP予約番号を発行する必要があります。

動作確認済み端末・SIMロック解除の有無をチェックする

ソフトバンク以外の通信キャリアなどで購入したスマホをそのまま使用する場合、ソフトバンク公式の「USIM 動作確認済み機種一覧」で、そのスマホがソフトバンクで使用できるかどうかを事前に調べる必要があります。

上記ページで、メーカーや機種のカテゴリなどを選択すると、通話・SMS・データの使用可否がわかるため、使用したいスマホの確認をしておきましょう。

・SIMロックがかかっているスマホは要解除

また、ドコモなど他の通信キャリアで購入したスマホにSIMロックがかかっている場合、解除をしてからでないとソフトバンクで使用することはできません。

ドコモでは2021年8月26日以前、auでは2021年9月30日以前に販売されたスマホにSIMロックがかかっているので、この日以前に購入した方は、下記を参考に解除を行いましょう。

ソフトバンクの申し込み手続きをする

ソフトバンクの申し込み方法は、実店舗のソフトバンクショップで申し込む方法と、オンラインショップで申し込む方法の2通りがあります。

双方の大きな違いは、契約事務手数料の有無です。ソフトバンクショップの場合は3,850円(税込)かかりますが、オンラインショップなら契約事務手数料は無料となっており、送料なども一切かかりません。

下表の違いを見て、自分に合った方法で申し込みましょう。

・オンラインショップの受け取り方法に注意！

オンラインショップの申し込みは、画面の指示に従って必要な情報を入力するだけなので、簡単に手続きを終えられます。

手続きの際、1点だけ注意しておきたいのが、端末やSIMカードの受け取り方法です。

申し込み画面の最初に、上図のように「自宅などで受け取る」「ソフトバンクショップで受け取る」の選択肢が出てきますが、必ず「自宅などで受け取る」を選びましょう。

こちらを選ばないと、契約事務手数料が3,850円(税込)加算されてしまうほか、前述したキャンペーン「オンラインショップ割」の対象外となってしまいます。

切り替え手続き・APN設定・データ移行をする

オンラインショップで申し込みを済ませると、最短翌日にSIMカードやスマホが郵送されてきます。

商品が到着したら、使用開始の手続きとして下記の設定を行う必要があります。

なお、以下の設定方法はSIMカードの場合となっています。eSIMの場合は、「切り替え手続き」や「APN設定」ではなく、「eSIMプロファイルのダウンロード」という別の手順が必要になります。詳しくは下記ページを参照してください。

詳細：商品到着後の設定・開通手続き方法
詳細：eSIMの設定方法

・切り替え手続き

最初に、ドコモからソフトバンクへ回線を切り替える作業を行います。

SIMカードの場合、下表を参考に電話かオンラインいずれかの方法で切り替え手続きを行いましょう。

・APN設定

回線の切り替えが終了したら、次にソフトバンクでインターネット通信を行うためのAPN設定を行う必要があります。

ただし、最新のiPhoneなど一部のスマホは、APN設定が完了した状態で販売されており、SIMカードを挿入するだけで通信が開始するので、設定は不要です。

自動で接続されない場合のみ、下記ページを参考にAPN設定を行ってください。

詳細：ソフトバンク USIMカード

・データ移行

乗り換えの際にスマホを新しくした場合、以前のスマホから新しいスマホへデータを移行する作業が必要です。

データ移行の方法にはさまざまなものがあり、Googleドライブなどのクラウドサービスを利用する方法が一般的ですが、ソフトバンクの場合、データ移行専用アプリ「かんたんデータコピー」を使って移行することもできます。

アプリ（iOS版、Android版）をインストールして操作するだけで、端末内の写真・動画・音楽・スケジュールなどさまざまなデータを移行することが可能。

アプリのダウンロードは無料で、月額料金もかからないので、自分でできる方はこちらがおすすめです。

自分でデータ移行を完了できない場合、ソフトバンクショップの「店頭スマホサポート」で有料のサポートを受けることもできます。

データ移行は一回あたり3,960円(税込)となっており、対面でサポートを受けながら移行作業を進められます。

なお、「店頭スマホサポート」には定額プランもあり、月額料金を支払えば、各種設定作業のサポートを無制限で受けることが可能です。

ドコモからソフトバンクへの乗り換えに関するよくある質問

2023年10月23日時点の調査内容です。