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iPhoneのワイヤレス充電が便利!充電できない場合の対処法も解説

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専用機器の上に置くだけで充電が始まるワイヤレス充電は、一度使うと有線充電に戻れないほど便利なシステムです。

充電ケーブルを探したり挿したりする必要がなくなる利点はもちろん、車やバイクで使用できるマウント型や複数台充電できるタイプなど、便利な充電器が多種販売されています。

本記事では、ワイヤレス充電の基本情報から、ワイヤレス充電に対応しているiPhone一覧、充電できない時の対処方法まで幅広くご紹介します。

家中に置いておくと便利なワイヤレス充電器。注意点は充電速度の遅さ

ケーブル断線の心配も少なく、置くだけで充電できるワイヤレス充電は一度使ったら手放せないほど便利なものです。

パッド型、車載マウント型などさまざまな充電器が販売されているので、寝室に1台、車内に1台など、家中のさまざまな場所にあらかじめ設置しておくことをおすすめします。

注意点は充電速度の遅さ。急速充電器の充電速度には及ばないので、急ぎの充電の際にはケーブルを接続して充電を行いましょう。

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ワイヤレス充電の基本情報 ┃ 仕組みを解説

出典:写真AC公式

スマホを置くだけで充電できるワイヤレス充電は、近年さまざまなスマホが対応を開始しています。

iPhoneは8以降のすべての機種で対応しているほか、Androidのスマホでもハイエンドモデルを中心に多くの対応機種があります。

これらのワイヤレス充電システムは「Qi(チー)」という共通規格に沿って作られています。

この規格は、ワイヤレスパワーコンソーシアムという業界団体が策定したもので、同団体にはAppleやSamsung、ソニーなど、多くのスマホメーカーが正会員として名を連ねています。

規格の共通化により、スマホごとに充電器を変える必要がないほか、カフェなどの公共スペースにQi対応充電器をおけば、多くの人が充電サービスを受けられるといったメリットがあります。

【対応機種】ワイヤレス充電に対応しているiPhone一覧

iPhoneは2017年に発売されたiPhone 8シリーズ以降、すべての機種がワイヤレス充電に対応しています。

Qi規格であれば他社の充電器でも使用可能で、最大7.5Wの出力で充電可能です。

一方、通常のワイヤレス充電とは別に、iPhone 12シリーズ以降で使用できるAppleが開発したApple製品向けの電源アダプタのMagSafe(マグセーフ)という規格があります。

MagSafeはQiにマグネット機能を追加したもので、充電器とiPhoneを磁力でくっつけられるもの。また、通常のQi充電の倍である最大15Wの出力に対応し、充電速度が大幅に向上していることも特徴です。

なお、iPhone 11以前の機種でもMagSafeで充電することはできますが、その場合、磁石は使えず、さらに最大充電出力が7.5Wとなってしまいます。

ワイヤレス充電に対応しているiPhone一覧
  Qiワイヤレス充電 Magsafeワイヤレス充電
iPhone 14シリーズ
iPhone 13シリーズ
iPhone 12シリーズ
○(最大出力7.5W) ○(最大出力15W)
iPhone SE(第2世代・第3世代)
iPhone 11シリーズ
iPhone XS/XS Max
iPhone XR
iPhone X
iPhone 8シリーズ
○(最大出力7.5W) △(磁石使用不可、最大出力7.5W)

※表は右にスクロールできます。

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ワイヤレス充電を利用するメリット

ワイヤレス充電を導入するメリットを3つご紹介します。

ケーブルが断線しにくい、安全に使える

出典:写真AC公式

有線充電の場合、写真のようにケーブルが断線することがあります。

そのまま使ったり、テープなどで補修して使用したりすることは発火につながることもあり、大変危険です。さらに、充電効率も落ちるため、できるだけ早く交換しなければいけません。

ケーブルが劣化する主な原因は、充電しながらのスマホ操作。例えば、充電中のスマホをベッドに寝転がりながら操作すれば、寝返りなどでケーブルに強い負担がかかり、あっという間に断線してしまいます。

一方、ワイヤレス充電の場合、ケーブルは台座と接続することが多く、断線のリスクは少なくなっています

片手ですぐに充電できる

ケーブルを探してスマホに接続する。
たったこれだけの作業ですが、疲れているときなどは意外と面倒に感じるものです。つい億劫で充電を後回しにすれば、必要なときにバッテリーが切れてしまいます。

一方、ワイヤレス充電は乗せるだけのパッド型や、立てかけるだけのスタンド型など、片手で簡単に行えるものばかり。充電はほぼ毎日行う作業ですから、ワイヤレス充電にして生活の利便性を高めることをおすすめします。

複数台同時に充電できるものもある

出典:Belkin公式 BOOST↑CHARGE 10Wデュアルワイヤレス充電パッド

有線充電の場合、複数台のスマホを充電するのは面倒な作業です。

スマホごとにケーブルを用意しなければならず、見た目もスマートとは言えません。

一方、ワイヤレス充電の場合、写真のように複数台同時に充電できる製品が多種販売されており、充電の手間を大きく削減することが可能です。

ワイヤレス充電を利用するデメリット

便利なワイヤレス充電ですが、デメリットも存在します。ここでは代表的なものを3つ紹介します。

有線接続の充電と比べると充電速度が落ちる

上で解説しているように、iPhoneをワイヤレス充電する場合、通常のQiワイヤレス充電ならば7.5W、MagSageワイヤレス充電ならば15Wで充電できます。

一方、有線充電で使用するApple純正の電源アダプタは20Wとなっており、MagSafeよりも速く充電できます。また、iPhone 8以降の製品はこのアダプタを使用すれば、約30分で最大50%までの高速充電を行うことができます。

急いで充電したいときは有線充電にするなど、上手に使い分けるようにしましょう。

詳細:Apple iPhoneを高速充電する

出典:Apple Store オンライン公式 20W USB-C電源アダプタ

充電中の操作がしにくいことがある

ワイヤレス充電器にはさまざまな形状がありますが、一般的な「パッド型」や「スタンド型」は台座にスマホを置く形のため、充電しながらスマホを操作することは現実的ではありません。

充電中もスマホを頻繁に操作する方は、モバイルバッテリー型のワイヤレス充電器を選択しましょう。

ワイヤレス充電に対応していないケース、アクセサリがある

出典:写真AC公式

純正、非純正含めてiPhoneに対応するさまざまなケースやアクセサリが販売されていますが、一部の製品は装着したままだとワイヤレス充電を行えないことに注意が必要です。

TPU(熱可塑性ポリウレタン)ケースや薄めの革製ケースならば問題なく充電できますが、厚めのケースや金属素材のケースだと充電できないことがあるので、その場合は外してから充電する必要があります。

もっとも相性が悪いのは金属製のスマホリング。背面に貼り付けるタイプの場合、充電のたびに外すことができないので、ワイヤレス充電をする場合、スマホリングの使用は諦めたほうがよいでしょう。

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ワイヤレス充電器の選び方

「形状・タイプ」「出力・充電スピード」という2項目を基準にしたワイヤレス充電器の選び方を解説します。

形状・タイプで選ぶ

ワイヤレス充電器には大きく分けて以下の6つの形状があります。ご自身の使用用途にあわせて最適な製品を選びましょう。

・パッド型

出典:Apple Store オンライン公式 Belkin BOOST↑CHARGE Wireless Charging Pad 7.5W Special Edition

丸型や長方形型のパッドにスマホを載せて充電するタイプの製品です。

置くだけで充電できるという手軽さの反面、充電しながら操作する使い方には向いていません。普段スマホを置く場所に据え付けておく使い方がおすすめです。

・スタンド型

出典:Apple Store オンライン公式 Belkin BOOST↑CHARGE Wireless Charging Stand – Special Edition

斜めに立てかけるタイプがスタンド型です。

着信やメッセージ受信などに気づきやすいメリットがあり、仕事のデスクなどで使う充電器ならばこちらをおすすめします。

・マウント型

出典:Apple Store オンライン公式 Scosche MagicGrip Freeflow Wireless Charging Vent Mount

自動車の車内などに取り付けるタイプがマウント型です。

上の製品は車のエアコン吹き出し口に取り付けるタイプのものですが、ほかにもバイクのハンドル部分に取り付けられるタイプの製品もあります。

・モバイルバッテリー型

出典:Apple Store オンライン公式 MagSafeバッテリーパック

コンパクトで持ち歩けるサイズがよければモバイルバッテリー型がおすすめです。

この製品はMagSafeに対応しているので、iPhone 12シリーズ以降の背面に磁力で取り付けることが可能。また、15Wの充電にも対応しています。

デメリットは、事前にLightning – USBケーブルで充電する必要がある点。一方、コンパクトなので充電しながらスマホを使用できることがメリットと言えます。

・多機能、複数台充電可能型

出典:Apple Store オンライン公式 Belkin BOOST↑CHARGE PRO 3-in-1 Wireless Charging Pad with MagSafe

複数のガジェットを使っている方は、このタイプが最適です。

写真のようにiPhone、Airpods、Apple Watchを同時に充電することが可能です。

Apple Watchのワイヤレス充電には注意が必要

Apple Watchのワイヤレス充電は、Qiと異なる独自規格で充電されるため、QiやMagSafeでは充電できません。必ず、Apple Watch専用の充電器を選びましょう。

・マグネット型

出典:Apple Store オンライン公式 MagSafe充電器

iPhone 12シリーズ以降に対応しているMagSafe充電器です。

磁力で適切な場所に張り付くため、位置のズレによる充電の失敗がないというメリットがあります。

出力・充電スピードで選ぶ

充電速度は出力の大きさに依存します。iPhoneは有線で充電する場合は20Wですが、ワイヤレス充電の場合は7.5Wか15Wのどちらかが最大出力になります。

15Wの出力を出せるのはMagSafeのみ。つまり、Magsafeに対応したiPhone 12・iPhone 13・iPhone 14シリーズ以外の機種はすべて7.5Wが最大出力になります。

なお、他社が販売しているQi充電器で以下製品のように「最大出力10W」と記載された製品もありますが、これはAndroidが対象。iPhoneを充電すると最大7.5Wに制限されてしまいます。

出典:Anker公式 Anker PowerWave 10 Stand

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iPhoneでワイヤレス充電を使う方法・手順

出典:Apple公式 iPhoneをワイヤレスで充電する方法

iPhoneをパッド型のワイヤレス充電器で充電する手順を解説します。

iPhoneでワイヤレス充電を使う手順

1. 充電器を電源につなぐ
2. 充電器を水平な場所に置く
3. iPhoneのディスプレイを上向きにして置く
4. 充電が始まっていることを確認

1. 充電器を電源につなぐ

充電器に付属している電源アダプタをコンセントにつなぎます。

2. 充電器を水平な場所に置く

充電中のスマホが滑り落ちてしまわないよう、水平なテーブルなどの上に置きます。

3. iPhoneのディスプレイを上向きにして置く

正しい位置に置かないと充電されなかったり、充電効率が落ちたりすることがあります。充電器の中央、またはメーカーが推奨する位置にiPhoneのディスプレイを上向きに置いてください。

4. 充電が始まっていることを確認

充電開始まで数秒のタイムラグがあります。数秒待ってもステータスバーが充電中にならない場合は、位置をずらしてみましょう。

iPhoneでワイヤレス充電を使えない ┃ 原因と対処法

ワイヤレス充電器にiPhoneを置いても充電が始まらないときは、以下の方法を試してみましょう。

設置する位置をずらす

ワイヤレス充電器には電力を出力する送電コイルが内蔵されています。一方、ワイヤレス充電対応のスマホには電気を受けるための受電コイルが内蔵されていて、双方のコイルが近づくことによって充電が始まります。

充電が行われない場合、設置する位置を少しずつずらしてみて、充電が始まらないかをチェックしましょう。

また、通知を受信したときなどのバイブレーションで位置がずれて充電が中断されることもあります。長時間充電する場合はバイブレーションをオフにすることをおすすめします。

ワイヤレス充電器に汚れや破損がないかを確認する

ワイヤレス充電器に破損があったり、汚れが付着しているとうまく充電ができないことがあります。

特にMagSafe充電器は要注意。磁石が使われているので細かな異物が引き寄せられてしまうことが多くあります。

汚れが付着している場合、Magsafe充電器を電源から外し、充電部外側の金属リング部分をブラシなどで払ってみましょう。

さらに糸くずがでない柔らかい布を少しだけ水で湿らし、充電部中央のシリコン部分を拭き取ります。

この際、洗剤などは決して使わないようにしましょう。詳細はApple公式サイト「Apple製品のお手入れ方法」をご確認ください。

出典:Apple Store オンライン公式 MagSafe充電器

ワイヤレス充電非対応のケース・アクセサリを外す

ケースやアクセサリが干渉して充電が始まらないのもよくあるトラブルです。

金属製のケースやスマホリングはもちろん、厚めのケースでも充電の妨げとなることがあります。

すべてのケースやアクセサリを外して充電を試みてみましょう。

iPhoneが熱を持っている場合は、時間を置く

出典:Apple公式 iPhone、iPad、iPod touch が高温または低温になりすぎた場合

Apple公式ではデバイスの保管場所は-20℃~45℃の場所に保管することを推奨していて、これ以外の場所ではiPhoneが正常に動かないことがあるとアナウンスしています。

高温時はワイヤレスを含むすべての充電が遅くなる、または停止することがあるため、温度上昇には注意しましょう。

特に注意したいのは、真夏の車内。クーラーを切ればあっという間に45℃以上になり、iPhone内部の温度も上昇して充電ができなくなります。

適正温度を超えると、上の写真のような警告画面が表示されるので、この場合は少し待ってから充電してみましょう。

詳細: Apple公式 iPhone、iPad、iPod touch が高温または低温になりすぎた場合

iPhoneを再起動する

iPhoneの再起動で充電ができるようになることがあります。

一旦電源を切って、再び入れてから充電を試してみましょう。

詳細:Apple公式 iPhoneを再起動する

iOSが最新でない場合はアップデートする

iOSのバージョンが古いと、ワイヤレス充電ができないことがあります。

「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、最新のiOSがリリースされていれば、アップデートを求められます。

画面の指示に従って、できるだけWi-Fi環境化でインストールを行いましょう。

詳細:Apple公式 iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする

詳細:Apple公式 iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする

Appleサポートに相談し、修理に出す

出典:Apple サポート公式

ここまでの手順を追っても改善されない場合は、Apple サポートへアクセスしましょう。

最新の修理サービスプログラムや、サポート窓口などがまとめられており、ここから修理を申し込めます。

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まとめ

・スマホのワイヤレス充電システムは「Qi」という規格で統一されている
・AppleのMagSafe充電器はQi+マグネット機能
・iPhone 8以降の機種がワイヤレス充電に対応
・iPhoneのワイヤレス充電は通常7.5W。MagSafe使用時は15W
・MagSafe対応のiPhoneは、iPhone 12シリーズ以降の機種
・ワイヤレス充電器はパッド型、スタンド型など様々な形状がある
・ケースやアクセサリが干渉して充電できないことがある
・設置位置がずれると充電ができないことがある

2022年8月18日時点の調査内容です。

この記事を書いた人

OGAWA
OGAWA

編集プロダクションで編集・ライターとしてのキャリアをスタート。主にビジネス、旅行ジャンルなどの雑誌・書籍・ムック本を制作。独立後は、ウェブライティングの仕事も開始し、ガジェット系や各種生活情報などのジャンルも執筆しています。

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