iPhoneはSIMフリー版かキャリア版どちらがおすすめ?違いやメリット・デメリットを解説!
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INDEX
iPhoneには、大きく分けて「SIMフリー版」と「キャリア版」の2種類があります。
iPhoneを購入するにあたって、
・SIMフリーのiPhoneって最近よく聞くけど、どういう意味?
・SIMフリー版とキャリア版って何が違うの?
・購入するならどちらがおすすめ?
などなど、気になっている方もおられると思います。
本記事では、SIMフリー版iPhoneとキャリア版iPhoneの違いやメリット・デメリット、またそれぞれどんな方におすすめかを解説しますので、参考にしてみてください。
iPhoneのSIMフリー版とキャリア版の違い
はじめに、SIMフリー版iPhoneとキャリア版iPhoneの違いを簡単に解説します。
キャリア版iPhoneとは、大手通信キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル+サブブランドのワイモバイル・UQモバイル)で販売されているiPhoneのこと。
SIMフリーiPhoneとは、Apple Storeや格安SIM会社などで販売されているiPhone、または「SIMロック解除済み」のiPhoneのことです。
もちろん、SIMフリーとキャリア版どちらを購入しても、性能は変わりません。
この2つの違いは「SIMロックがかかっているか、いないか」です。
iPhoneを含む携帯電話端末では、SIMがなければ電話やモバイルデータ通信ができませんが、キャリア版のiPhoneには「SIMロック」がかかっているものもあります。
SIMロックとは? SIMフリーiPhoneってなに?
SIMロックとは、他の会社のSIMカードが使えないようにかけられているロック(鍵)のこと。
そのため、ドコモで購入したiPhoneにauのSIMを挿して使うなどキャリア版のiPhoneに他のキャリアのSIMカードを挿して使いたい場合は、SIMロック解除手続きをする必要があります。
※総務省の指導により、2021年10月1日以降に発売されるスマートフォンは、SIMロックが原則禁止になりました。
そのため、2021年発売のiPhone13はどのキャリアで購入してもはじめからSIMフリーです。
一方SIMフリー版iPhoneにはSIMロックがかけられていないので、自由に別のキャリアのSIMや格安SIMを挿して使うことができます。
SIMフリーiPhoneは、Apple Store(オンラインを含む)やiPhoneを販売している一部格安SIM会社(mineoなど)で購入できます。
また、SIMロックを解除したiPhoneもSIMフリーになるので、中古スマホ販売店やフリマアプリ(メルカリなど)でもSIMフリー(SIMロック解除済み)iPhoneの購入が可能です。
プロが伝えておきたい”中古iPhoneの注意
中古品購入時は本体に傷が無いか確認、バッテリーが劣化している可能性もあるので注意が必要です。
特にバッテリーの劣化は確認ができませんので、リスクがあることは承知の上で購入してください。
また、元々の保有者が新品端末購入後に端末代金の分割支払金未払いがあった場合など、その端末自体に利用制限がかけられ使えない場合があります。
利用制限がかけられている場合、SIMカードを挿しても利用できないので、購入後に利用制限がかけられている端末だった場合に返品・返金が可能かどうかも、販売元に確認してから購入するのが良いですね。
ネットワーク利用制限については各通信キャリアの公式サイトを参考にしてくださいね。
SIMフリーiPhoneのメリット・デメリット
SIMフリー版とキャリア版の違いは分かっても、実際どちらを選んだらいいのか迷うところですよね。
そこでまず、SIMフリーiPhoneのメリット・デメリットをご紹介します。
SIMフリー版はどんな人におすすめかも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
プロ的には特にここがポイント!
メリット
・利用する通信事業者を自由に選べるので、より安く、自分にあった料金プランを選べます。
デメリット
・キャリア版iPhoneの取り扱いがあるキャリアの「端末割引サービス」が受けられないため、キャリア版iPhoneより高額な料金での端末購入となります。
SIMフリーiPhoneのメリット
SIMフリーiPhoneのメリットはその他には以下の通りです。
- 格安SIM会社を使うことで利用料金を抑えられる
- 自分のニーズにあわせた使い方ができる
- 海外でも現地のSIMを購入すれば快適に使える
- 少ないデータ容量が手ごろで安い
それぞれ詳しく解説していきます。
格安SIM会社を使うことで利用料金を抑えられる
SIMフリーiPhoneの一番のメリットは、格安SIM会社のSIMと組み合わせて使うことで月々の料金を安く抑えられることです。
「格安SIM会社」とは、自前で通信網を用意するのではなく、大手通信キャリアから通信網を借りて提供することで安い料金を実現している通信会社のことです。MVNO(エム・ブイ・エヌ・オー)と呼ばれることもあります。
キャリア版のiPhoneの場合、基本的にiPhoneを購入した通信キャリアのSIMカードしか使えませんが、SIMフリーのiPhoneなら格安SIM会社を含めどの会社のSIMカードでも自由に使えます。
格安SIM会社なら月額料金1,000円以下~SIMカードが契約できるので、キャリアでiPhoneを使うよりもひと月あたり数千円ほど節約可能。
例として、ドコモの5GギガプランでiPhoneを使う場合と、格安SIM会社のNUROモバイルでiPhoneを使う場合で、月額料金がどのくらい変わるか比較してみました。
プラン | 月額料金 |
---|---|
NUROモバイル VSプラン (3GB) |
792円 |
ドコモ 5Gギガライト (~3GB) |
4,565円 |
ドコモの5Gギガライトでデータ容量を3GB使うと月額料金は税込4,565円(税込)ですが、NUROモバイルの3GB使えるVSプランの月額料金は792円(税込)。
同じデータ容量でも、NUROモバイルならドコモと比較して月に3,773円(税込)も安くなります!
自分のニーズにあわせた使い方ができる
SIMフリーiPhoneなら、格安SIM会社を使うことで自分のニーズにあわせた使い方が可能です。
格安SIM会社は有名どころだけでも20社以上あるため、各社とも差別化のために色々なプランやオプションを提供しています。
例えば、BIGLOBEモバイルにはYouTube、Abema TV、U-NEXTなどの対象サービスが使い放題(データ容量を消費しない)になる「エンタメフリーオプション」があります。対象サービスをよく使う方にはおすすめのオプションです。
また、OCN モバイル ONEには電話が時間無制限でかけ放題になる「完全かけ放題オプション」があります。完全かけ放題が使える格安SIM会社はごく一部なので、電話が多い方にはおすすめです。
他にも、LINEのデータ通信量がフリーになる(LINEMO)、通常は月額0円で、必要な分だけデータ容量を”トッピング”できる(povo2.0)など、個性的なプランもたくさんあります。
こうしたたくさんのプランやオプションの中から、自分に本当に必要なものを選んで使えるのもSIMフリーiPhoneの魅力です。
海外でも現地のSIMを購入すれば快適に使える
SIMフリーiPhoneなら、海外旅行先で現地のSIMを使えるので旅行中も快適に利用でき、さらに通信費も安く抑えられます。
現地のSIMとは、海外旅行先の携帯電話会社が販売しているSIMカードのこと。
海外用のSIMカードは1週間で5GB、1ヵ月で10GBなど、一定期間に決められたデータ容量が使える、”プリペイド式”になっていることがほとんどです。
現地のSIMは渡航先空港内のショップや街中のショップなどで購入できるので、旅行先に着いてすぐにSIMを交換すれば日本と同じようにiPhoneが利用可能。
海外のお店で言葉が通じるか心配…という場合は、事前にAmazonなどで購入しておくのもおすすめです。
海外旅行でネットを使えるようにする方法としては「イモトのWiFi」など海外用のWi-Fiルーターが有名ですが、Wi-Fiルーターは常に持ち歩く必要があったり、バッテリーの減りが心配だったりと不便なことも。
でも、現地のSIMをSIMフリーiPhoneに入れれば、iPhoneだけで通信できるので快適です。
また、日本でWi-Fiルーターをレンタルしていくよりも、現地のSIMを購入した方が料金も安くなりますよ!
少ないデータ容量が手ごろで安い
格安SIM会社はとくに少ないデータ容量のプランがキャリアと比較して格安です。
そのため月にデータ容量をあまり使わないなら、SIMフリーiPhoneと格安SIM会社を組み合わせて使えば月額料金を極限まで安くできます。
例として、大手通信キャリアと格安SIM会社の1GBプランの料金を比較してみました。
料金プラン | 月額料金 |
---|---|
ドコモ: 5Gギガライト(~1GB時) |
3,465円 |
au : スマホミニプラン 5G/4G(~1GB時) |
3,465円 |
ソフトバンク : ミニフィットプラン+(~1GB時) |
3,278円 |
楽天モバイル : Rakuten 最強プラン(~3GB時) |
1,078円 |
OCNモバイルONE: 音声通話プランプランS(1ギガ) ※新規受付終了 |
770円 |
BIGLOBEモバイル(~1GB時) | 1,078 円 |
※表は右にスクロールできます。
大手通信キャリアの1GBプランは3,000円以上なのに対して、格安SIM会社なら1,000円程度で使えます。
中でも楽天モバイルは、データをあまり使わない方には特におすすめ。楽天モバイルは自社回線を持っているので「格安SIM会社」ではありませんが、料金の安さは格安SIM会社レベルです。
またOCN モバイル ONEは1GBプランが770円(税込)です。他にも、BIGLOBEモバイルの1GBプランは1年目が1,078円(税込)でそれ以降は1,320円(税込)と、こちらもキャリアと比較して圧倒的な安さです。
月のデータ容量が1~20GBくらいの間におさまるなら、キャリアでiPhoneを使うよりも格安SIM会社でiPhoneを使った方がずっと安くなりますよ!
SIMフリーiPhoneのデメリット
次に、SIMフリーiPhoneのデメリットをご紹介します。
SIMフリーiPhoneのデメリットは次の3点です。
- 通信速度が安定しない、遅いことがある
- キャリアメールが使えない
- 端末に割引などが適用されず端末代が高くなる
通信速度が安定しない、遅いことがある
SIMフリーiPhoneに格安キャリアのSIMを挿して使うと、大手通信キャリアの回線でiPhoneを使う場合よりも一般的に通信速度は遅くなります。
格安SIM会社は、自社で通信網を用意するのではなく、大手通信キャリアから通信網の「一部」を借りてユーザーに通信サービスを提供することで、低料金を実現しています。
ここでポイントは、格安SIM会社で使えるのはあくまで大手通信キャリアの回線の「一部」だけ、ということです。これは道路を例にすると、3車線ある道路の1車線だけ借りているようなもの。
そのため、格安SIM会社ではユーザーが多くなればなるほど回線は混雑し、通信速度は遅くなります。
通勤時間帯に道路が混雑するように、格安SIM会社も多くのユーザーがネットを使うお昼(12~13時)や夕方~夜の時間帯に回線が混雑するので、通信速度が遅くなる傾向があり、使っていてストレスを感じる可能性があります。
5G通信に対応しているSIMフリーのiPhone12や13を購入しても、5Gに対応している格安SIM会社を使わなければiPhoneの性能をフルに発揮できないので注意が必要です。
キャリアメールが使えない
格安SIM会社では、「キャリアメール」が使えません。
キャリアメールとは、キャリアの契約者が利用できるメールアドレスのことです。キャリアでiPhoneを使っている方が格安SIM会社に乗り換える場合、キャリアメールが使えなくなるので注意が必要です。
ただし、GmailやiCloudメールなどの無料で使える「フリーメール」もキャリアメールと同じように使え、別の会社に乗り換えてもずっと同じアドレスを使い続けることができます。
どうしてもフリーメールを使いたくない、フリーメールの取得方法が分からないなどの場合は、独自のメールアドレスを発行してくれる格安SIM会社を選びましょう。
ドコモ | @docomo.ne.jp |
au | @ezweb.ne.jp/@au.com |
ソフトバンク | @softbank.ne.jp |
mineo | @mineo.jp |
OCNモバイルONE | @※※※.ocn.ne.jp |
楽天モバイル | @rakumail.jp |
端末に割引などが適用されず端末代が高くなる
SIMフリーiPhoneのデメリット3つ目は、購入時に割引が適用されないため、購入代金が高額になるという点です
キャリア版iPhoneの購入時には、購入代金が大幅に割引になるプログラム(分割払いと2年後の端末下取りが前提)を利用できますが、SIMフリーiPhoneは基本的にApple Storeなどで定価で購入する必要があります。
そのため、キャリア版のiPhoneよりもSIMフリー版のiPhoneの方が端末代は高くなります。
SIMフリーiPhoneを購入して格安SIM会社で使えば月々の通信料金は安くなるので、長く使えば端末代の元をとることができますが、2年ごとに新しいiPhoneが使いたいならキャリア版を購入するのがおすすめです。
ただし、 楽天モバイル、BIGLOBEモバイルなど各格安SIM会社が実施しているポイント還元のキャンペーンを利用すればSIMフリーiPhoneを実質割引価格で購入できるので、一度キャンペーンをチェックしてみることをおすすめします。
SIMフリーiPhoneはこんな方におすすめ
プロ的には特にこんな方におすすめ!
・携帯電話事業者を気軽に行き来したい方
大手通信キャリアではSIMロック解除が義務化され、乗り換えがしやすくなっています。
・キャリア通信ではなく、Wi-Fi環境メインで利用する方
通信速度がWi-Fi環境に左右されるのでキャリア通信にこだわる必要がありません。
・最新機種や新品ではなく、中古品でも満足できる方
中古スマホ販売店では中古端末でも未利用端末が多く販売されてます。
SIMフリーiPhoneは、その他にはこんな方におすすめです。
- データ容量をあまり使わないので、月々の料金を安くしたい
- 海外に行くことが多い
- 自分のニーズにあわせたプランやオプションを選択したい
- お昼や夕方~夜の時間にモバイルデータ通信をあまり使わない
- キャリアメールが使えなくても問題ない
- iPhoneを購入したら大事に長く(2年以上)使いたい
キャリア版iPhoneのメリット・デメリット
次に、キャリア版iPhoneのメリット・デメリットをご紹介します。
キャリア版はどんな方におすすめかも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
プロ的には特にここがポイント!
メリット①端末割引サービス(残価設定ローン)
SIMフリーiPhoneのデメリットであった「端末割引サービス(残価設定ローン)」が受けられるため条件を満たせば端末価格の割引を受けられ端末が安く購入ができます。
ドコモ
・いつでもカエドキプログラム
残価設定型24回の分割払い/iPhone13対象
au
・スマホトクするプログラム
ソフトバンク
・トクするサポート
楽天モバイル
・楽天モバイル買い替え超トクプログラム
メリット ②Apple製品の補償サービス
Apple製品の補償サービスもキャリア版の補償サービスに加入が可能です。
ドコモ
・ケータイ補償サービス
au
・故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+
ソフトバンク
・あんしん保証パック with AppleCare Services
楽天モバイル
・故障紛失保証 with AppleCare Services
デメリット
・「端末割引サービス」を利用すると買い替え時に端末返却が必要となるため、買い換えた後も手元に残しておきたい、中古端末として売りたい、ということができません。
キャリア版iPhoneのメリット
キャリア版iPhoneのメリットは以下の通りです。
- 各種割引が受けられる
- 通信速度が安定している
- 手厚いサービス(サポート)が受けられる
- 通信量が多い(20GB~)と安い
それぞれ詳しく解説していきます。
各種割引を受けることができる(端末代の割引が受けられる)
キャリア版のiPhoneは、購入時に端末代の割引が受けられます。
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルには、iPhoneを分割払いで購入して一定期間後に返却(下取りに出す)と端末代金が大幅に割引になるプログラムがあります。
例えば、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」は、iPhone(を含む対象スマホ)を残価設定型24回払いを設定して購入することで、自分にあったタイミングで機種の買い替えができるプログラムです。
適用条件としては以下の①②を両方満たす場合になります。
①dポイントクラブに加入しているお客さまが対象機種を残価設定型24回払いでご購入いただくとともにプログラムにご加入
②dポイントクラブを継続し、ご利用の対象機種をご返却
プログラムを利用すると分割支払金のお支払いが不要となり、お得に機種変更ができます。
端末を返却するタイミングによって支払いが不要になる金額は異なりますため、ご自身にあったパターンを選ぶことが必要です。
詳しくは、公式HPをご参照ください。
また、auでは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクでは「トクするサポート+」を利用すれば、ドコモと同程度の割引が受けられます。
1年ごとや2年ごとに最新のiPhoneに買い替えたい、という方はキャリア版iPhoneを購入するのがおすすめです。
通信速度が安定している
キャリア版のiPhoneは、通信速度が高速で、安定している点も大きなメリットです。
キャリアは多くのユーザーに対応するための十分な通信網を整備しているので、ネットを使う人が増える平日のお昼(12~13時)や夕方~夜の時間帯などでも常に安定した高速通信を利用できます。
一方、SIMフリーのiPhoneを格安SIM会社で使う場合は、平日のお昼や夕方~夜の時間は通信速度が大幅に遅くなることがほとんど。通常時の通信速度もキャリアの方が早いです。(理由について詳しくはこちら)
また、キャリアは5G通信にも対応しているので、5G通信に対応しているiPhone12、iPhone13の通信性能を最大限に活用できます。
手厚いサービス(サポート)が受けられる
キャリア版iPhoneのメリット2つ目は、店舗での手厚いサポートです。
通信キャリアは全国にショップを展開しているので、iPhoneの購入時また購入後もキャリアショップでスタッフからの対面サポートが受けられます。
一方SIMフリーのiPhoneを格安SIM会社で使う場合、格安SIM会社は店舗がなくオンラインでの申し込みを行うのが基本です。
また、申し込み後のサポートもオンラインでのチャットやメール、電話でしか受けることができません。
そのため、手厚いサポートは期待できず、端末の初期設定なども自分で行う必要があります。
キャリアは格安SIM会社と比較して料金が高い分、サポートが充実しているのが強みです。キャリアショップでは初心者や年配の方向けに無料のスマホ教室も開催されています。
電子機器の操作があまり得意でない方はとくに、キャリア版iPhoneの購入をおすすめします。
通信量が多い(14~15GB)(20GB~)と安い
ひと月に使うデータ容量が20GB以上なら、キャリアでiPhoneを使った方が月々の料金が安くなります。
格安SIM会社の料金プランは1~20GB程度のデータ容量ではキャリアのプランより安いですが、20GBを超えるプランになるとキャリアの料金プランの方が安くなります。
そもそも20GB以上の大容量のプランを提供している格安SIM会社はあまり多くありません。20GB以上使いたい場合はデータチャージ(追加)が必要になり、料金が高額になります。
例えばmineoは一番容量の多いプランは20GBプラン(税込2,178円)なので、月々に30GB程度データを使う場合はデータチャージをする必要があります。
mineoのデータチャージ料金は55円/100MBなので、1GB追加するには税込550円、10GB追加するには税込5,500円もかかります。
合計すると、mineoで月に30GBデータを使うと、月額料金は7,678円になります。
一方キャリアにはデータ無制限のプランがあるので、20GB以上使っても料金は定額です。
例えばドコモの5Gギガホ プレミアは、税込7,315円でデータ使い放題。家族割りやドコモj光セット割りなど各種割引が適用されると税込4,928円まで安くなります。
月々に使用するデータ容量が20GBを超えるなら、キャリア版iPhoneの購入を検討してみましょう。
キャリア版iPhoneのデメリット
キャリア版iPhoneのデメリットは次の3点です。
- 利用料金が高くなる傾向がある
- 1つのキャリアに縛られる
- 海外での利用料が高額になる
利用料金が高くなる傾向がある
キャリアでiPhoneを使うと、SIMフリーのiPhoneを格安SIM会社で使うよりも月々の通信料金は高くなります。
とくに、データ容量をあまり使わない方の場合はかなり割高になるので注意してください。
例として、3GBプランの大手通信キャリアと格安SIM会社の料金を比較してみました。
プラン | 月額料金 |
---|---|
ドコモ: 5Gギガライト(1~3GB) |
4,565円 |
au : スマホミニプラン 5G/4G(2~3GB) |
5,665円 |
ソフトバンク : ミニフィットプラン+(2~3GB) |
5,478円 |
楽天モバイル : Rakuten 最強プラン(~3GB) |
1,078円 |
OCNモバイルONE: 音声通話プランプランR(3ギガ) |
770円 |
BIGLOBEモバイル | 1,320円 |
※表は右にスクロールできます。
3GBプランの場合、格安SIM会社では月額1,000円~1,300円程度に対してキャリアは4,500円~5,500円程度と4倍以上の値段になります。
ただし、月に20GB以上のデータ容量を使う場合はキャリアでiPhoneを使った方がお得です。(詳しくはこちら)
1つのキャリアに縛られる
キャリア版iPhoneの2番目のデメリットは、SIMロックがかかっているため購入したキャリアに縛られやすくなる、つまりほかの会社に乗り換えにくいという点です。
冒頭でもご紹介したように、キャリア版iPhoneには「SIMロック」がかかっているので、SIMロックを解除しないと購入したキャリアでしか使えません。
ただし、SIMロック解除はオンラインなら簡単かつ無料で行えます。(キャリアショップで行う場合は事務手数料3,300円(税込))
また、以前キャリアには契約期間内に解約すると高額な違約金が発生する、いわゆる「2年縛り」がありましたが、現在では解約金が廃止または1,000円程度になっており、乗り換えのハードルが非常に低くなりました。
さらに、総務省の指導により2021年10月からSIMロックは原則禁止になっています。
これにあわせてiPhone13はSIMロック無しで販売されているので、これからはキャリア版のiPhoneを購入しても「縛り」に関してはあまり気にする必要がなくなるかもしれません。
SIMロックを解除しないと使えない?
SIMロックを解除しなくても、同じ回線を利用した格安SIM会社なら利用できます。例えば、ドコモで購入したiPhoneをドコモ回線の格安SIM会社であるOCN モバイル ONEで使う場合は、SIMロック解除をしなくても使用できます。
海外での利用料が高額になる
キャリアでiPhoneを使っている場合、海外でモバイルデータ通信を使うと通信量は高額になります。
例えばドコモでは申し込み不要の「世界ギガし放題」というサービスが利用できますが、利用料金は最大2,980円(免税)/日です。
4日間海外旅行をするとしても、通信料金は最大で12,000円近くになってしまいます。
海外用のSIMや現地のSIMなら、地域にもよりますが1週間使い放題で1,500円程度~利用できるので、キャリアのiPhoneを海外でそのまま使うのはおすすめできません。
海外旅行の前にSIMロックを解除して現地のSIMを使うか、海外旅行が多いならSIMフリーiPhoneを購入することをおすすめします。
海外用のSIMについて詳しくはこちら
キャリア版iPhoneはこんな方におすすめ
プロ的には特にこんな方におすすめ!
・別のキャリアへの買い替えの予定がない方
・最新機種を新品で安く購入したい方
キャリア版iPhoneはその他、以下のような方におすすめです。
- iPhoneを割引価格で購入し、1年や2年ごとに買い替えたい
- 常に高速で安定した通信速度で使いたい
- 店舗でのサポートを受けたい
- 月に20GB以上データ容量を使う
SIMフリー版とキャリア版の料金シミュレーション
SIMフリーのiPhoneを格安SIM会社で使う場合と、キャリア版のiPhoneを使う場合で、実際料金はどのくらい変わるのか気になるところですよね。
そこで、月々5GB程度・30GB程度使うケースの月額料金を2年間使った場合で比較してみました。
SIMフリー (mineo) |
キャリア版 | ||||
---|---|---|---|---|---|
ドコモ | au | ソフトバンク | |||
月額料金 | 5GB | 1,518円 | 5,665円 | 7,238円 | 7,238円 |
30GB | 7,678円 ※1 | 7,315円 | 7,238円 | 7,238円 | |
2年間の合計 | 5GB | 36,432円 | 135,960円 | 173,712円 | 173,712円 |
30GB | 184,272円 | 175,560円 | 173,712円 | 173,712円 |
※表は右にスクロールできます。
※1 20GBプランを契約し、30GBまでパケットチャージした場合の料金
表の中で、オレンジ色が最安の料金です。
簡単にまとめると、以下のような傾向が分かります。
少ないデータ容量のプランを使うならSIMフリー+格安SIM会社の方が安い
大容量のプランを使うならキャリア版を使う方が安い
次に月額料金の比較ですが、5GBプランでは格安SIM会社のmineoが税込1,518円(税込)と圧倒的な安さ。
ソフトバンクで5GB使う場合、無制限プランを契約する必要があるため月額料金は一番高い7,238円(税込)です。
一方30GB使う場合は、mineoよりも大手通信キャリアの方が安くなっています。
mineoには最大で20GBプランまでしかないため、30GBまで使うには大量のパケットチャージ(55円/100MB)が必要です。結果として30GBの月額料金は最高額になってしまいました。
最後にもう一度、料金比較の結論です。
・データ容量をあまり使わないならSIMフリーiPhone+格安SIM会社がおすすめ!
・たくさんのデータ容量を使う方はキャリア版iPhoneがおすすめ!
まとめ
本記事では、SIMフリー版iPhoneとキャリア版iPhoneの違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
SIMフリーiPhoneは特に以下のような方におすすめ!
- 携帯電話事業者を気軽に行き来したい方
- キャリア通信ではなく、Wi-Fi環境メインで利用する方
- 最新機種や新品ではなく、中古品でも満足できる方
- データ容量をあまり使わないので、月々の料金を安くしたい方
- 海外に行くことが多い方
- 自分のニーズに合わせたプランやオプションを選択したい方
- iPhoneを購入したら大事に長く(2年以上)使いたい方
キャリア版iPhoneは以下のような方におすすめ!
- 別のキャリアへの買い替えの予定がない方
- 最新機種を新品で安く購入したい方
- iPhoneを割引価格で購入し、1年や2年ごとに買い替えたい方
- 常に高速で安定した通信速度で使いたい方
- 店舗でのサポートを受けたい方
- 月に20GB以上データ(ギガ)を使う方
自分のスマホの使い方をよく考えて、SIMフリー版かキャリア版どちらにするか選びましょう。
2023年11月22日時点の調査内容です。
この記事を書いた人
モバワン編集部
モバワン編集部
アルファインターナショナルとともにモバワンのサイトを運営。メディア出身者が編集長を務め、日々有益な情報の発信に努めています。