OCN 光の解約の流れを徹底解説！途中解約の違約金は必要？

OCN モバイル ONEおよびOCN 光は、NTTドコモとの合併に伴い、2023年6月30日をもって新規受付を終了しました。なお、ドコモでは、OCN モバイル ONEと同等の料金で利用できる小容量向けプラン「irumo」を提供しています。

OCN 光の解約手続きの流れ

OCN 光の解約手続きを順を追って説明します。

1. 事前準備をする

解約手続きを行う前に、以下の情報を準備しておくとスムーズです。

OCN お客さま番号は、契約時に送付された「OCN会員登録証」にNから始まる番号で記載されています。以下の画像を参考に確認しましょう。

「OCN会員登録証」を紛失した場合は、以下ページを参考に番号を確認してください。

詳細：個人向けOCNお客様サポート OCN会員登録証（お申込内容のご案内）が見つからない場合

2. 解約の申し込みをする

解約申し込みは「インターネット」か「電話」で行うことができます。電話窓口は混雑することも多いので、インターネットによる手続きがおすすめです。

・インターネット手続き

OCN公式の「解約のお手続き」にアクセスし、画面の指示通りに解約したいサービスを選択します。

先に進むと以下の解約フォーム画面に遷移するので、必要項目を入力すれば申し込み完了です。

撤去工事が必要な場合、後日オペレーターから折り返しの連絡があるので、そこで工事日程などを決定します。

・電話手続き

電話で手続きをする場合、OCNの電話窓口「カスタマーズフロント」に連絡をし、解約手続きを行います。撤去工事が必要な場合、工事日の調整なども行います。

3. レンタル機器の返却手続きをする

オプションサービスで無線LANルーターなどをレンタルしている場合、機器の返却手続きを行います。

・撤去工事がない場合

返送に使う「返却キット」が自宅に送られてきます。返送先の住所などが記載された手順書に従って、宅配便を使って機器の返却を行います。

・撤去工事がある場合

レンタル機器は工事の際に作業員の方が回収するため、自分で返却手続きを行う必要はありません。

4. 必要に応じて撤去工事をする

宅内に設置された光回線コンセントなどの設備は、解約後もそのままで構いません。残置する場合は撤去工事を行う必要はなく、レンタル機器を返却した時点で解約作業が完了します。

賃貸住宅の場合も、光回線コンセントがあれば次の住民が工事無しでインターネットを使えるようになるため、残した方が貸主にとってもお得といえます。

しかし、管理会社や大家さんによっては、原状復帰を希望されるケースがあります。その場合は残置処理はできないので、撤去工事を行わなければいけません。回線を残しても問題ないかは、あらかじめ管理会社などと話し合っておきましょう。

OCN 光を解約するときにかかる費用

OCN 光を解約する際にかかる費用をまとめました。

契約解除料

2年自動更新契約の料金プランに加入している方が、更新月以外に解約した場合、契約解除料が発生します。

更新月は、利用開始月の翌月を1ヵ月目とした「24ヵ月目〜26ヵ月目」の3ヵ月間です。契約更新月に解約の申し出がない限り、24ヵ月ごとの自動更新となります。

OCN 光の月額料金には、標準料金と2年契約の「新2年自動更新型割引」を適用した料金が存在します。

後者は、24ヵ月継続利用することを条件に月額基本料金が1,210円(税込)割引されるもの。

割引開始月を1ヵ月目とし、「契約満了月（24ヵ月目）から26ヵ月目」の3ヵ月間以外に解約を行うと、3,600円(不課税)の契約解除料を支払わなければなりません。

実際に適用される契約解除料や更新月は「OCN マイページ」の「契約中のサービス」で確認できます。OCNマイページへのログインには「dアカウント」または「OCN ID」が必要です。

工事費の残債

「OCN 光の工事費を分割で支払っている」または「NTT東日本・西日本からの転用で工事費を引き継いでいる」場合は、解約完了の翌月に残債が一括請求されます。分割払いの最中で解約をする場合、残債を一括で支払う必要があります。

OCN 光の工事費残債は、最大で以下の金額になります。

解約月の利用料金

解約は申し込んだ日の月末に適用されます。

月の途中で解約を申し込んでも日割り計算は行われず、1ヵ月分の月額料金が後日請求されます。

OCN V6アルファの契約解除料

2022年3月31日まで、インターネットの高速化やセキュリティを向上させるオプション「OCN v6アルファ」が月額550円(税込)で提供されていました。

現在、新規受付は終了していますが、本オプションには24ヵ月の最低利用期間が設定されているため、オプション加入後24ヵ月以内で解約をすると、契約解除料として8,000円(不課税)が請求されます。

解約費用を抑える方法

転居や他の光回線インターネットサービスへの乗り換えを考えている場合、解約をせずに所定の手続きを行うことで費用を抑えることが可能です。

引越し先でも光回線を使うなら「引っ越し手続き」を

転居の際は解約ではなく、引っ越し手続きを行うことで契約解除料を節約することができ、さらにスマホセットの割引などを継続して受けることが可能です。

ただし、引っ越しには下表の料金がかかるため、費用を軽減したい場合は他社への乗り換えのほうがお得になります。

引っ越し手続きの手順は以下のとおりです。

・転居先でOCN 光が利用できるかを確認

まず、転居先でOCN 光が継続して利用できるかを検索しましょう。OCN 光はNTTのフレッツ光回線を使用しているため、NTTのサイトでエリア確認が可能です。

上の表を参考に、転居先住所がNTTの東日本エリアか西日本エリアかを確認し、その後、以下のサイトで詳細検索を行い、エリア内であれば継続して利用可能です。

詳細：NTT東日本 光アクセスサービス 提供エリア検索
詳細：NTT西日本 これより先は、NTT西日本フレッツ光の提供エリア検索のページとなります。

・転居申し込み

現住所と新住所が同一エリアの場合、「OCNマイページ」（要ログイン）で住所変更や請求書送付先住所などの変更手続きを行えます。

一方、東日本エリアと西日本エリアをまたぐ引っ越しの場合や、引っ越しと同時にプラン変更を行う場合は、カスタマーズフロントに電話する必要があります。

・工事日時や内容の確認

申し込み後2週間ほどで、オペレーターから折り返しの電話があり、回線工事の日時などを決定します。ただし、工事の有無は状況によって異なり、すでに光回線が引かれているマンションなどへ引っ越す場合は派遣工事が不要な場合もあります。

・新旧住所での工事

旧住所の撤去工事、新住所の回線工事を行えば手続き完了です。

他社光コラボに乗り換えるなら「事業者変更」

OCN 光は、NTTのフレッツ光回線を借りて、プロバイダ接続サービスとセットで販売する「光コラボレーション（光コラボ）事業者」です。

光コラボ事業には多くの企業が参入しており、So-net 光やSoftBank 光、ビッグローブ光などが挙げられます。

これら他社の光コラボ事業者に乗り換える場合、新たな工事を実施することなく乗り換えができ、工事費用を節約することが可能です。また、乗り換え先で「ひかり電話」の電話番号を継続して使えるというメリットもあります。

乗り換えの際には、カスタマーズフロントで発行できる「事業者変更承諾番号」が必要です。なお、事業者変更の際は、手数料として3,300円(税込)の請求が行われます。

乗り換えキャンペーンを開催しているサービスを選ぶ

光回線インターネットサービスは競争が激しく、各社とも乗り換えを対象としたキャンペーンを数多く行っています。

契約解除料を負担してくれるものや、多額のキャッシュバックが行われるものもあり、キャンペーンを上手に使えばコストを抑えて乗り換えをすることができます。

ここでは光コラボ事業者のうち、お得な乗り換えキャンペーンを行っている会社を3つピックアップします。

・So-net 光 プラス

ソニーグループの「So-net 光 プラス」では、事業者変更による乗り換えの場合は50,000円(税込)のキャッシュバックが行われるほか、通常月額550円(税込)のWi-Fiルーターレンタル代金が永年無料になるなどのキャンペーンが常時行われています。

・SoftBank 光

「SoftBank 光」は、他社解約時に発生する契約解除料や工事費などを最大10万円まで補填してもらえるキャンペーンを常時開催しています。

途中解約で多額の契約解除料が発 生してしまう場合はこちらへの乗り換えがお得です。

・ビッグローブ光

ビッグローブ光では、40,000円(税込)のキャッシュバック特典か、月額料金12ヵ月間割引特典のどちらかを選べるキャンペーンを実施しています。

さらに、通常月額550円(税込)の無線LANルーターのレンタルを1年間に限り0円で利用でき特典もついてきます。

本キャンペーンの期間は2023年2月1日～2023年3月29日となっていますが、ビッグローブ光では同種のキャンペーンを継続して行っているので、今後も同じようなキャンペーンが続くことが予想されます。

OCN 光を解約する際の注意点

OCN 光を解約する際に注意しなければいけないポイントを3つまとめました。

固定電話を引き継ぐ場合は別途手続きが必要

オプションサービスの「OCN ひかり電話」を使用している方が解約する場合は注意が必要です。

前述した通り、事業者変更で他社の光コラボ事業者に乗り換える場合は「ひかり電話」の電話番号をそのまま使用することが可能です。

しかし、乗り換えずに解約をする場合、ひかり電話をNTT加入電話（アナログ回線）に戻す「アナログ戻し」という作業が必要になります。アナログ戻しはNTTに依頼して行うものなので、解約前にNTTに問い合わせて手順を確認しましょう。

詳細：NTT東日本 お問い合わせ
詳細：NTT西日本 お問い合わせ一覧

なお、同じ電話番号を継続して使用できるかは、その番号がどこで払い出されたものかによって変わります。

元々、NTTで電話加入権を取得した上で払い出された番号の場合は、アナログ戻し後も同じ電話番号を使用することが可能です。

しかし、OCN ひかり電話で新規に払い出された番号の場合は、アナログ戻し後に同じ番号を継続して使うことはできません。

乗り換え先で「解約証明書」が必要になることがある

他社が行っている乗り換えキャンペーンを受けるためには、解約したことを証明する書類が必要になることがあります。

上記で紹介した「SoftBank 光」の場合、回線撤去費用や契約解除料が記載された請求書などを提出することでキャンペーンの対象となります。

詳細：ソフトバンク キャンペーン適用のための証明書ご提出方法

なお、解約後は以下の「解約後のご請求情報確認」ページから請求情報を確認できるので、表示された請求書をダウンロードまたは印刷することで解除証明書として使うことができます。

詳細：NTT Communications 解約後のご請求情報確認

「OCN光モバイル割」の適用が終了する

OCN 光には、格安SIM会社のOCN モバイル ONEとセットで使用することで割引が適用される「OCN光モバイル割」があります。

スマホ1回線あたり毎月220円(税込)が割引され、最大5契約まで適用できるので合計1,100円(税込)の割引を受けられますが、解約にともない、こちらの割引も終了してしまいます。

2022年12月22日時点の調査内容です。