povoの海外ローミングとは?料金や設定方法・つながらない時の対処法も解説!
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2023年7月からpovoで海外ローミングのサービスが始まりました。国内のpovoと同様に、データトッピングを購入することで、現地でのデータ通信を必要な分だけ行えるのが大きな特徴です。
また、購入したトッピングを使い終わった後は自動課金されないため、海外利用で高額請求となるリスクを抑えられるというメリットもあります。
本記事では、povoの海外ローミングの概要や利用料金について解説するとともに、設定方法や、つながらない時の対処法についても触れていきます。
povoの海外利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
トッピングによっては若干割高?おすすめは短期旅行
povoは海外用のデータトッピングを購入することで、海外データ通信ができるようになります。
海外用のトッピングは大きく3つに分けられます。まず、利用できる国が決まっている「エリアトッピング」、そして複数の国にまたいで使用できる「レギュラートッピング」「ワイドドッピング」があります。
このうち「エリアトッピング」は比較的安価に利用できますが、残りの2つは少々割高な価格設定と言えます。また、長期間利用した場合も高額になるので、povoの海外ローミングは短期間の旅行などに限定して使うことをおすすめします。
povoは海外でも使える!海外ローミングってどんなサービス?
日本の通信キャリアは国内向けのサービスを提供しており、基本的には日本で使っているスマホを海外に持ち出しても圏外となり使うことはできません。
しかし、「海外ローミング」に対応している通信キャリアの場合、日本で使っているスマホをそのまま海外で利用することが可能です。
海外ローミングとは、国内の通信事業者が海外の通信事業者のネットワークを介してデータ通信や音声通話をする仕組みのこと。通信キャリアによっては「国際ローミング」と呼ばれることもあります。
国際電話と混同しがちですが、国際電話は日本から海外へ電話をかけるサービスであり、海外ローミングは旅行などで滞在している国・地域でデータ通信や通話ができるサービスという違いがあります。
povoは2023年7月20日に海外ローミングを開始し、世界各地の国や地域で通話やデータ通信の利用が可能となりました。また、2023年9月19日からは一部の国で5G通信も利用できるようになり、より利便性が向上しています。5G国際ローミングについての詳細は下記ページを参照してください。
詳細:au 5G国際ローミング
海外ローミングは現地ですぐに通話や通信ができる便利なものですが、国内向けサービスとは料金体系が異なることに要注意。高額請求などを避けるため、利用前には必ずシステムを確認しておくことをおすすめします。
povo「海外ローミング」のサービス概要・利用料金を解説!
povoの大きな特徴は、基本料金が0円であること。ここに、データトッピングなどを購入して自分好みのサービスを組み立てることができます。
このシステムは海外ローミング利用時も同様で、旅行する国や期間に応じたトッピングを購入するシステムになっています。海外トッピングが自動更新されることはないので、思わぬ高額請求などを避けられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
ここからは、海外通話と海外データ通信に項目を分け、それぞれのサービス概要や利用料金を確認していきます。
海外通話・SMSは世界200以上の国や地域に対応!ただし通話トッピングはなし
povoでは電話番号そのままで、世界200以上の国や地域で海外通話・SMSの利用が可能です。
国内向けのpovoには通話トッピングがあり「5分以内通話かけ放題」などを利用することができますが、海外ローミング使用時に使える通話トッピングはなく、通話料は従量制で加算されることに注意が必要です。
通話料金は渡航先によって異なり、現地に着いた時点で自動的に適用されます。
下表に料金例としてアメリカ・韓国・イタリアで利用した場合の通話料・SMS送受信料をまとめました。まずはこちらを見てみましょう。
渡航先 | アメリカ | 韓国 | イタリア | |
---|---|---|---|---|
海外通話 | 発信 (滞在国内) |
120円/分 | 50円/分 | 80円/分 |
発信 (日本宛) |
140円/分 | 125円/分 | 280円/分 | |
発信 (日本以外宛) |
210円/分 | 265円/分 | 280円/分 | |
着信 | 165円/分 | 70円/分 | 110円/分 | |
SMS | 送信 | 100円/通 ※1 | ||
受信 | 無料 |
※表は右にスクロールできます。
※表の価格は非課税です。
※1. 全角70文字までの料金です。
134文字までは2通分・以降は67文字ごとに1通の料金が発生します。
povoで国内向けの通話をした場合、通話料は22円(税込)/30秒となっています。
韓国の場合は50円(非課税)/分なので国内と大きく変わりませんが、アメリカの場合は120円(非課税)/分と高額になっています。渡航先によって通話料金は大きく異なるので、下記ページから渡航する国の料金を確認をしておきましょう。
海外で通話を利用する際にもっとも注意したいのは、着信時でも通話料が発生すること。国内では着信時に料金は発生しないので見落としがちですが、高額請求につながらないよう長電話は避けるようにしましょう。
なお、SMSは国によって料金は変わらず、全角70文字以内であれば100円(非課税)で送信が可能。134文字までは2通分の料金となり、以降は67文字ごとに1通の料金が発生します。
海外データ通信は世界160以上の国や地域で使える!トッピングを一覧で紹介
一方、海外データ通信は国内サービスと同様にトッピングがあり、世界160以上の国や地域で利用可能です。
海外データ通信トッピングには大きく分けて下記の3つがあります。それぞれのサービスを詳しく見ていきましょう。
・レギュラートッピング:世界90以上の国・地域が対象
・エリアトッピング:アメリカや韓国など特定の国・地域が対象
・ワイドトッピング:レギュラートッピング対象を含む160以上の国・地域が対象
レギュラートッピング
レギュラートッピングは、台湾、中国、オーストラリア、フランス、イギリス、ドイツなど90以上の国・地域で利用できるデータトッピングです。対象国・地域の詳細は、下記ページで確認してください。
レギュラートッピングの大きなメリットは、国をまたいで利用可能な点。
例えば、7日間でフランス・イギリスの2ヵ国を訪問する旅程の場合、「3GB/7日間」のトッピングを購入すれば、追加料金無しで双方の国でデータ通信を利用することができます。
データ容量 | 有効期間 | 料金 |
---|---|---|
0.5GB | 24時間 | 640円 |
1GB | 3日間 | 1,480円 |
2GB | 5日間 | 2,880円 |
3GB | 7日間 | 4,280円 |
5GB | 14日間 | 7,080円 |
10GB | 30日間 | 9,800円 |
※表の価格は非課税です。
エリアトッピング
エリアトッピングは、韓国・アメリカ・タイ・ベトナム・シンガポール・マレーシアのみで利用可能なデータトッピングです。
上記のエリアであれば、レギュラートッピングよりも安くデータ通信が利用可能となっています。
さらに、2024年2月より「エリアトッピング」において利用できる対象国・地域が新たに増え、選択肢が広がっています。
対象国 | データ容量 | 有効期間 | 料金 |
---|---|---|---|
韓国 | 1GB | 3日間 | 680円 |
3GB | 7日間 | 1,980円 | |
アメリカ※1 | 1GB | 3日間 | 760円 |
3GB | 7日間 | 2,200 | |
タイ ベトナム |
1GB | 3日間 | 760円 |
3GB | 7日間 | 2,200円 | |
シンガポール マレーシア |
1GB | 3日間 | 840円 |
3GB | 7日間 | 2,430円 | |
ヨーロッパ9ゕ国※2※3 | 1GB | 3日間 | 840円 |
3GB | 7日間 | 2,430円 | |
台湾※2 | 1GB | 3日間 | 680円 |
3GB | 7日間 | 1,980円 | |
中国※2 香港※2 マカオ※2 |
1GB | 3日間 | 680円 |
3GB | 7日間 | 1,980円 |
※表の価格は非課税です。
※表は右にスクロールできます。
※1. ハワイ・アラスカ・プエルトリコ・米領バージン諸島でも利用可能。
グアム・サイパンでは利用不可。
※2. 2024年2月から追加された対象国・地域です。
※3. 対象となっている国・地域は公式サイトをご確認ください。
ワイドトッピング
ワイドトッピングはレギュラートッピング対象国・地域を含む、カタールや南アフリカなど計160以上の国・地域で利用可能です。対応エリアの詳しい情報は下記ページを参照してください。
160以上の国・地域で利用可能で有効期限は30日間であることから、長期にわたって世界中を旅行する方や出張する方に向いていると言えるでしょう。
ただし、データ容量はわずか、料金は30日間で約7,000円と高額なことには注意が必要です。
データ容量 | 有効期間 | 料金 |
---|---|---|
0.3GB | 30日間 | 6,980円 |
※表の価格は非課税です。
povoを海外で利用する方法
povoを海外で利用する前には、いくつかの準備が必要です。下記の項目を一つずつチェックしていきましょう。
povo2.0アプリで海外ローミング設定がONになっていることを確認
povoでは海外ローミング設定がはじめからONに設定されているため設定は基本的に不要ですが、念のため渡航前に設定を確認しておきましょう。設定状況はpovo2.0アプリを使って下記の方法で確認できます。
1. povo2.0アプリトップページ左上にある「人型のアイコン」を選択
2. 「設定」を選択
3.「海外ローミング」がONになっているかを確認する
1. povo2.0アプリトップページ左上にある「人型のアイコン」を選択
2.「設定」を選択
3.「海外ローミング」がONになっているかを確認する
OFFになっている場合、povoサポートに連絡をしてONにする必要があります。その場合、トップページ右上にある「?」アイコンからサポートに連絡しましょう。
利用中の端末が渡航先の国・地域で使えるか確認
次に、利用中の端末が海外で使用できるかを調べます。povoと同系列のauまたはUQモバイルで購入した機種の場合、下記のau公式サイトで確認することができます。
上記のページで渡航先と利用中の端末名を入力すると、下画面のように「データ通信」「音声通話」「SMS」の利用可否が表示されます。
なお、同様の情報はドコモとソフトバンクも公開しています。それぞれの通信キャリアで購入したスマホを使う場合、下記ページで調べてみましょう。
詳細:NTTドコモ 【海外利用】国際ローミングの対応エリアと利用料金
詳細:ソフトバンク サービスエリア・料金
利用中の端末のローミング設定をONにする
次に、利用中の端末の海外ローミング設定をONにします。この作業は、出発直前に行うと良いでしょう。
ローミングの設定作業は端末やSIMの利用状況によって若干異なるため、下記を参考に進めてください。
iPhoneで2つ以上のSIMを使っている場合
一台のiPhoneで2つ以上のSIMを利用している場合は、データローミングをONにするSIMの種類を選ぶ必要があります。下記手順を参考に、間違ったSIMを選ばないように気をつけましょう。
1.「設定」を開く
2.「モバイル通信」をタップする
3.「povo2.0」のSIMを選択する
4.「データローミング」をONにすれば完了
iPhoneでpovoのSIMのみ使っている場合
iPhoneでpovoのSIMのみ利用している場合のローミング設定方法は、以下のとおりです。
1.「設定」を開く
2.「モバイル通信」をタップする
3.「通信のオプション」を選ぶ
4.「データローミング」をONにすれば完了
Androidの場合
Androidでデータローミング設定をする際の手順は以下のとおりです。ただし、Androidは機種やバージョンによって表示項目が若干異なる場合があることに注意しましょう。
なお、Androidで複数のSIMを利用している場合、手順3で複数のSIMが表示されます。ここで海外ローミングをする「povo2.0」のSIMを選択してください。
1.「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」を選択
2.「SIM」をタップする
3.「povo」のSIMを選択する
4.「ローミング」をONにすれば完了
旅行が確定したら国内で事前にトッピングを購入
トッピングは現地到着後に購入することもできますが、渡航前から購入することも可能です。到着後すぐにデータ通信ができるよう、事前の購入をおすすめします。
ただし、事前購入後30日以内に利用開始をする必要があるため、それ以上前に購入しないよう注意してください。
1. povo2.0アプリのホーム画面で「海外」を選択する
2. 購入するトッピングを選ぶ
3. 注意書きを確認の上、スワイプをして購入を確定する
4. 購入完了画面でOKを選択する
5. データ残量を確認する
6. 現地到着後、自動で利用が開始される
1. povo2.0アプリのホーム画面で「海外」を選択する
2. 購入するトッピングを選ぶ
3. 注意書きを確認の上、スワイプして購入を確定する
4. 購入完了画面でOKを選択する
5. データ残量を確認する
トップ画面に戻り、画面上部を上から下に引き下げると、購入した残量が反映されます(反映までに1分ほどかかる場合もあり)。渡航前はデータ残量の下に赤文字で「利用開始前」と表示されます。30日以内に現地に渡航して利用を開始しましょう。
6. 現地到着後、自動で利用が開始される
到着後に現地通信キャリアの電波をキャッチすると、自動的に利用が開始されます。
音声通話の発信方法を確認しておく
海外から電話をかける場合、相手の電話番号の前に「国番号」という数字を付け加える必要があります。
例えばアメリカに滞在している方が日本のスマホに電話をする場合、冒頭に日本の国番号である「+81」と入力してから、相手の電話番号の冒頭0を抜いた番号をダイヤルする必要があります。
最初に入力する「+」は、ダイヤルパッドの「0」もしくは「*」で入力することになるなど、国内通話とは勝手が異なります。
そのため、事前に通話方法を確認したほうが良いでしょう。詳しい方法は、下記ページを参照してください。
povoの海外ローミングがつながらない!原因と対処法は?
povoの海外ローミングがつながらない原因として考えられるのは、以下の3つです。
海外ローミングの対応エリア外にいる
まずは、渡航先がpovoの対応エリアであるか、購入したトッピングが渡航先の国に対応しているかを確認しましょう。
また、対応国・地域であっても以下のような場所では利用できない可能性があります。この場合、場所を移動して再度通信を試してみましょう。
・地下やトンネルなど電波が届きにくい場所
・コンクリートの建物が立ち並ぶなど障害物が多い場所
・山間部など電波が通っていない場所
端末が海外ローミングに対応していない
使用している端末が現地の周波数と合わず、使用できないというケースも考えられます。
前述したとおり、ドコモ・au・ソフトバンクでは、それぞれ下記のページで端末が海外で使用できるかを調べることができます。
詳細:NTTドコモ 【海外利用】国際ローミングの対応エリアと利用料金
詳細:au エリア・料金 | 海外で使う
詳細:ソフトバンク サービスエリア・料金
一方、家電量販店などで購入したSIMフリー機を使っている場合、このように一覧で調べるページはありません。
使用しているスマホの取扱説明書を見て端末の「周波数帯(バンド)」を調べるとともに、「訪問先の国名 バンド」などで検索して、双方の周波数帯を照らし合わせることで、使用できるかを調べることができます。
端末の設定に不具合が生じている
何らかの原因で、端末の設定に不具合が生じているケースもあります。その場合、下記の方法を上から試してみてください。
・端末の再起動をする
・機内モードをON/OFFする
・ローミング設定をON/OFFする
・SIMカードを抜き差しする(電源は切っておく)
詳細:Android SIMカードの入れ替え方法と注意点を紹介
詳細:Appleサポート iPhone の SIM カードを取り出す/入れ替える
povoの海外ローミングに関するよくある質問
povoで海外ローミングを利用する際、SIM入れ替えの必要はありません。設定からローミングをONにするだけで日本で使っている状態のまま、渡航先でもpovoを利用することが可能です。
ただし前述のとおり、現地到着後に通信ができない場合、SIMの抜き差しで改善される場合があることは覚えておきましょう。
povoの海外データ通信トッピングは、データ容量を使い切る・有効期間を過ぎた時点で自動的に終了するため、予想よりも高い料金が請求される可能性はかなり低いと言えるでしょう。
しかし、海外通話を利用する方は注意が必要です。前述したとおり、海外における通話料は日本よりも高額というだけでなく、着信しただけでも料金がかかるので、思わぬ高額料金が請求されることがあります。
長電話は避け、緊急時の連絡先というくらいの使い方に留めておきましょう。
長期間の海外赴任時にpovoの海外ローミングを使うことはおすすめできません。
最安値のエリアトッピングでも7日間あたり2,000円以上の料金がかかるため、1ヵ月使用すると8,000円以上の出費となり、かなり割高となってしまいます。
長期間の赴任時は、現地通信キャリアのSIMカードを契約するなどの方法を検討しましょう。
一方、長期の海外赴任時、日本の電話番号を維持するためにpovoと契約をするのはおすすめです。povoは基本料金が0円なので、トッピングをしなければ日本の電話番号を0円で維持することができます。
ただし、注意したいのは180日以上トッピング購入がないと利用停止・契約解除の恐れがあること。半年に一度くらいのペースで、少額のトッピングをするようにしましょう。
まとめ
・povoでは海外ローミングが利用可能
・SIMの入れ替えは必要ない
・通話は200以上、データ通信は160以上の国や地域に対応している
・海外通話料は国や地域によって異なる
・海外データ通信トッピングは渡航先やデータ容量・有効期間によって金額が異なる
・海外データ通信のトッピングは渡航前でも購入可
・端末によっては海外ローミングに対応していない場合があるため事前確認が大切
・つながらない時は機内モードの確認やエリアチェック・端末の再起動がおすすめ
・povoの海外ローミングは短期間の使用に向いている
2024年5月31日時点の調査内容です。
この記事の参考・引用サイトまとめ
この記事を書いた人
杏奈
杏奈
3年ほど某携帯ショップにて販売員として勤務し、退職後、現在に至るまで主に通信ジャンルのWEBライターとして活動しています。猫が大好きで3匹の猫ちゃんと同居中。