楽天モバイルのエリアはプラチナバンド獲得でどう変わる?現状と今後について解説
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INDEX
楽天モバイルは、自社で所有する独自の回線網を使用して通信サービスを提供しています。
今までの楽天モバイルでは、屋内や地下・地方などで広範囲にわたって電波が届く「プラチナバンド」の周波数帯が使えないために、他社の大手通信キャリアと比べてエリアが狭い傾向にありました。
しかし、楽天モバイルは新たにプラチナバンドを獲得したため今後エリアが広がり、より繋がりやすくなると考えられます。
本記事では、楽天モバイルのエリアにおける現状と今後の可能性について解説します。
楽天モバイルがプラチナバンド獲得!メリット・デメリットはある?
今まで電波の繋がりにくさを指摘されることの多かった楽天モバイルが、ついにプラチナバンドを獲得しました!
プラチナバンドの導入により、エリアや繋がりやすさが改善されたり、建物内や地下などで電波がより繋がりやすくなるメリットがある一方、プランの仕様や特典が変更される可能性があるなどのデメリットも考えられます。
本記事で、楽天モバイルのプラチナバンドについて確認し契約を検討しましょう。
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楽天モバイルとは?基本情報を解説
楽天モバイルのプラチナバンドについて紹介する前に、楽天モバイルの基本情報を簡単に解説します。
楽天モバイルは、楽天が展開している大手通信キャリアの1つです。
楽天モバイルは、元々「MVNO」としてドコモやauの回線を借りてサービスを展開していましたが、現在契約できるのは自社の回線網を使用して通信サービスを提供する「MNO」のサービスのみとなっています。
2024年2月現在、楽天モバイルではデータ使用量に応じて月額料金が変動する「Rakuten最強プラン」という料金プランが展開されています。
Rakuten最強プランの月額料金は、以下の通りです。
データ通信量 | 月額料金 |
---|---|
~3GB | 1,078円 |
~20GB | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 |
※価格は税込表示です。
データ容量は3段階に分かれており、20GBを超過した場合は最大月額3,278円(税込)で使い放題となるため、20GB以上の大容量プランを求める方には楽天モバイルが最適です。
無料通話かけ放題サービス「Rakuten Link」が使える
楽天モバイルでは、楽天モバイルユーザー専用の「Rakuten Link」というアプリが提供されています。
Rakuten Link は、追加料金なしで「国内通話かけ放題・対象国から日本への国際通話かけ放題・メッセージの送受信無料・楽メール・その他サービス」を利用することができます。
また、端末に元々入っているデフォルトの通話アプリを使いたい方向けに、月額1,100円(税込)で1回15分間の国内通話かけ放題が使える「15分(標準)通話かけ放題」も提供されています。
月額料金を抑えたい方も、通話品質にこだわりたい方も、どちらもお得に使えるでしょう。
ただし、24時間国内通話かけ放題の通話オプションは提供されていません。使い方によっては通話料金が高くなってしまうこともあるため、注意が必要です。
楽天ポイントが貯まりやすくなる
楽天モバイルを利用することで「楽天ポイント」が貯まりやすくなります。
楽天ポイントは、楽天モバイル・楽天市場・楽天カードなどの関連サービスを利用する際に付与されるポイントです。通常、100円(税別)につき1ポイントの還元を受けられます。
また、楽天モバイルユーザーは「SPU(スーパーポイントアップ)」の対象となり、楽天市場で商品を購入する際に貯まるポイントが最大+4倍になります。
日頃から“楽天経済圏”のサービスを利用している場合、大きな差が生まれるでしょう。
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楽天モバイルがついに、念願のプラチナバンドを獲得!
長い間、各所にプラチナバンドを獲得したいという意志を示していたものの、なかなか状況が好転しなかった楽天モバイルですが、2023年10月に700MHz帯の「プラチナバンド」を獲得したことを発表しました。
700MHz帯のプラチナバンドは「Band28」となるため、手持ちのスマホがBand28に対応していればサービス開始後に問題なく楽天モバイルのプラチナバンドで通信できると考えられます。
そもそも、プラチナバンドとはどんな電波?
プラチナバンドは、1GHz以下(800MHz前後)の周波数が使われている電波のことをいいます。
楽天モバイルは元々1.7GHzのBand3をメインの電波として利用していました。
また、一部の繋がりにくいエリアではBand18/26という800MHz帯の電波をau(パートナー回線)に借りて提供しています。
プラチナバンドは遠くまでしっかり届くため、普通の電波だと届きにくい屋内や地下・ビルの影になる場所などで繋がりやすいことが特徴です。
楽天モバイルがプラチナバンド獲得を希望していたのはなぜ?
楽天モバイルがプラチナバンドを獲得したかった理由として、ユーザーから不満として挙げられやすい電波の繋がりにくさへの改善や快適さを向上させたいという点が挙げられます。
楽天モバイルは、2024年2月時点で人口カバー率が99.9%であると発表されています。
しかし、エリア内となっているはずの屋内や地下などでは圏外になったり、電波が極端に弱くなってしまったりすることがあります。
プラチナバンドがあれば電波が届く範囲が大幅に広がるため、ユーザーの利便性が上がり利用者がさらに増える可能性があるということで、楽天モバイルはプラチナバンドを獲得する必要がありました。
加えて、サービス開始時点ではBand3のみの電波でも問題ないという判断でしたが、実際に楽天モバイルを契約し利用してみると繋がらない場所が多く不満の声が広まってしまったこともプラチナバンドが必要となった理由といえます。
また、楽天モバイルの人口カバー率99.9%はauのパートナー回線も含めた数字であるため、エリアの維持にあたって回線帯域のレンタル料が発生しています。
プラチナバンドを自社で所有できれば、将来的にはauに回線を借りる必要がなくなり、コストの発生を抑えてサービスを提供できるといった点も楽天モバイルがプラチナバンドを獲得するメリットといえます。
楽天モバイルのプラチナバンドはいつから使えるようになる?
楽天モバイルがプラチナバンドを獲得できることが発表されたのは2023年10月ですが、発表時点ですぐにプラチナバンドを使えるようになったわけではありません。
今後変更の可能性もありますが2024年2月時点では、2024年5月よりプラチナバンドを導入していくと発表されています。
ただし、プラチナバンドを利用するにはプラチナバンドの電波を飛ばせる基地局の用意が必要になるため、いきなり日本全国で2024年5月になれば自由にプラチナバンドが利用できるようになるわけではありません。
楽天モバイルは2026年3月頃までに10,661局を開設予定で、それまでに順次基地局を立ててプラチナバンドが利用できるエリアを広げていくことになります。
ちなみに、楽天モバイルにおけるプラチナバンドの基地局は既存の基地局の設備と組み合わせることで、コストを抑えつつ展開予定となっています。
しかし、実際に運用してみて電波が届きづらいなどの問題が起これば、設備を追加するなどの新たな対応が必要になる可能性もあります。
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楽天モバイルの通信速度は速い?実測速度を調査!
これからプラチナバンドが利用できることでエリアが広がると考えられる楽天モバイルですが、契約を検討するにあたって通信速度がどのくらい出ているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、2024年2月時点の楽天モバイルの通信速度について、回線速度の口コミサイト「みんそく」の情報を参考に、直近3ヶ月間の平均実測速度を調べてみました。
測定項目 | 楽天モバイル |
---|---|
平均Ping値 | 49.75ms |
平均 ダウンロード速度 |
110.58Mbps |
平均 アップロード速度 |
33.35Mbps |
※表は右にスクロールできます。
楽天モバイルの平均実測速度は下り100Mbps以上、上りも30Mbps以上と、動画を見たりSNSを楽しんだりなど一般的な用途であれば問題なく利用できる結果となりました。
データ使用量が多いアプリのダウンロードや更新なども、短時間で行うことができると考えられます。
楽天モバイルの通信速度に関するSNSの口コミ情報
楽天モバイルの通信速度の評判について、SNSで口コミを調べました。
下り78.11Mbps・上り35.89Mbpsと十分高速な通信速度が出ていて、満足しているという口コミがありました。
普段利用しないような場所でも問題なく高速で使えている、といった声も多く見られます。
100%好評というわけではなく、中には通信速度が遅すぎるというような不満を述べている口コミもありました。
以上のように、楽天モバイルの通信速度には賛否それぞれの口コミがありました。
使う場所や時間帯などによって通信速度にある程度違いがみられるので、注意が必要です。
なお、楽天モバイルに限らず他の大手通信キャリアや格安SIM会社の場合でも、同様に場所・時間帯によって通信速度の変化は起こるので注意してください。
楽天モバイルの提供エリアの現状は?狭いの?広いの?
現在、楽天モバイルは4G回線であればBand3の楽天回線エリアとBand18/26のパートナー回線エリアで利用が可能です。
5Gはn77のSub-6(一般的な電波)と、n257のミリ波(エリアが狭い代わりにより高速で通信可能)の電波を利用可能となっています。
楽天モバイルの人口カバー率は2024年2月時点で99.9%となっているため、数値的には非常に広いエリアで提供されているといえるでしょう。
楽天モバイル公式サイトのエリアマップを見ると、例えば東京都付近だと都市部であれば大部分が4Gのデータ高速無制限エリアとなっていました。
5Gエリアについては4Gエリアと比べて非常に狭い範囲となっていて、都心部などを中心に広がっていました。
東京都近辺におけるミリ波のエリアは遠景のエリアマップだと確認できませんが、地図を拡大すると各地に細かく点在している状況でした。
その他の地域も基本的に5Gエリアはやや狭い一方、4Gエリアは広範囲に広がっており、山間部などの人が集まらないような場所でなければ繋がる可能性が高いです。
注意!エリア内でも電波が届かない場所がある
公式サイトのエリアマップ上では楽天モバイルの提供エリア内になっていても、実際には電波が弱かったり繋がらなかったりする場所もあります。
主に屋内や地下などにおいて、楽天モバイルの電波が届かないケースがある点にご注意ください。
例えば、ショッピングモールなどで問題なく電波が繋がっていると思ったら、いつの間にか圏外になっていて家族との連絡や調べ物ができなくなっていた…というケースも発生する可能性があります。
ただし、今後プラチナバンドの提供が開始され各地で整備が行われれば、現在圏外になりやすいエリアでも電波が繋がりやすくなっていくと考えられます。
現在の楽天モバイルの通信速度に不安を感じている方や安定した状態で通信を行いたい方は、プラチナバンドが国内に広がるまで楽天モバイルの契約を待つのも手です。
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楽天モバイルがプラチナバンドに対応するメリットは?
楽天モバイルがプラチナバンドに対応することで、ユーザーは様々なメリットを得られます。
ここからは、楽天モバイルがプラチナバンドに対応するメリットを解説します。
エリアが広がり、繋がる場所が大幅に増える
電波が遠くまで届くプラチナバンドが使えるようになるとエリアが広がり、今まで繋がらなかった地方などのエリアでも繋がりやすくなる可能性があります。
プラチナバンド取得前の時点でも99.9%の人口カバー率がある楽天モバイルですが、さらに通信環境が向上して圏外の発生率を一層抑えられるようになるのではないでしょうか。
建物内や地下などで電波がより繋がりやすくなる
現在の楽天モバイルは、エリア内であっても建物内や地下などでは電波が繋がりにくいことがあります。
プラチナバンドが開始されれば電波が細かい部分にまで届くようになるため、エリア内での電波の繋がりやすさも改善されます。
「電話をかけようと思ったら圏外になっていて、移動しなければいけなくなった」などのトラブルが発生しづらくなるのは、嬉しいメリットですね。
ドコモ・au・ソフトバンクよりも快適に通信できる
絶対とは断言できませんが、楽天モバイルは元々ユーザー数が他の大手通信キャリアと比べて少ないため、プラチナバンドの導入で繋がりにくさが改善されることで他社より快適に通信ができる可能性があります。
以上のとおりプラチナバンドの獲得は、楽天モバイルが今後ユーザーの満足度を上げていくために非常に重要ということが分かりますね。
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楽天モバイルがプラチナバンドに対応するデメリットは?
続いて、楽天モバイルがプラチナバンドに対応することで生じるデメリットを解説します。
ユーザー数が増えて繋がりにくくなる可能性もある
楽天モバイルにプラチナバンドが導入されて回線が安定すれば、ユーザーの満足度が上がって契約者数もどんどん増えていくことが考えられます。
しかし、それに伴いユーザー数が増えることで回線が混み合ってしまい、繋がりにくくなる恐れもあります。
なお、契約者の増加に伴って設備の改善などが行われ、回線混雑による満足度の低下が避けられる可能性もあります。
プラチナバンドの速度は10~30Mbpsと速くない
携帯電話向けに使われるプラチナバンドの電波は繋がりやすいのが魅力であり、回線速度自体は10~30Mbps前後とあまり速くない傾向にあります。
基本的にプラチナバンドが使えるようになることで、動画の読み込み時間などが改善されるわけではありません。
とはいえ10~30Mbps出ていればSNSやネットサーフィン、動画再生など一般的な用途は問題なく行うことができます。
全く繋がらない状態や電波が弱すぎる状態と比べると、快適さが改善されることは間違いありません。
プランの仕様や特典が変更される可能性もある
楽天モバイルでプラチナバンドを導入するためには基地局を立てる必要があり、当然ながら膨大な資金が必要となります。
消費した金額を補うために、プラン料金が値上げされるなどユーザーにとって残念な問題が起こる可能性もないとは言い切れません。
または、楽天市場など楽天関連のサービスでポイントの付与率が下がるなど、サービス・特典の充実度が低下する可能性もあります。
繋がりやすさ改善の代わりに他の何かが犠牲になる可能性がゼロではないことは、考慮しておいたほうが良いでしょう。
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楽天モバイルのプラチナバンド対応機種を解説!
楽天モバイルではBand28(700MHz)のプラチナバンドが提供予定で、利用するには対応する機種が必要です。
以下では、楽天モバイルでプラチナバンドを利用する上で、対応している機種や対応していない機種について解説します。
国内発売の楽天モバイル対応iPhoneはもれなくプラチナバンドの対応機種
日本国内で販売されていて楽天モバイルでの利用に対応しているiPhoneは、SIMフリーモデル・大手通信キャリア販売のモデルのどちらもプラチナバンド(Band28)に対応しています。
iPhoneユーザーの方は、対応するエリアであれば問題なく楽天モバイルでプラチナバンドの利用が可能です。
一部の海外製スマホや大手通信キャリア販売スマホなどは非対応の可能性もある
注意しなければいけないのは、一部の海外製スマホや大手通信キャリアが取り扱うスマホの中には楽天モバイルのプラチナバンドに対応できないものもあるということです。
2021年以降に発売されている、主な大手通信キャリア製のプラチナバンド非対応スマホをまとめました。
ブランド/ シリーズ名 |
主な非対応機種名 |
---|---|
Samsung | ・Galaxy A23 5G |
Xperia | ・Xperia 10 V ・Xperia 10 IV |
AQUOS | ・AQUOS wish3 ・AQUOS sense7 ・AQUOS sense6s ・AQUOS sense6 ・AQUOS zero6 |
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楽天モバイルのプラチナバンドに関するよくある質問
楽天モバイルのプラチナバンドに関連したよくある質問を紹介します。
楽天モバイルは定期的に料金プランやサービスの変更を行っており、それに伴い月額料金が変化しているケースもあります。
例えば、過去にはデータ通信量が1GBまでであれば月額0円(税込)となっていましたが、パートナー回線エリアでの高速データ通信5GBの制限が撤廃された影響で、2023年6月に料金プランが0~3GBまで月額1,078円(税込)の「Rakuten最強プラン」に変更されました。
2024年2月時点では、特に「プラチナバンドの提供開始にあわせて料金プランが変わる」という発表は楽天モバイル側からはされていません。
しかし、将来的にプラチナバンド導入やその他の理由から月額料金の設定が変わる可能性はゼロとは言い切れないことにご注意ください。
プラン変更時は事前にアナウンスがあると考えられるため、どうしても料金に納得できない場合は他社への乗り換えや解約を検討しましょう。
楽天モバイルは契約解除料やMNP転出手数料が無料なので、いつでも負担なく他社への乗り換えや解約を行えます。
楽天モバイルがプラチナバンドを獲得すると、それまで繋がりにくかった屋内や地下、山やビルの影になっている場所などでも電波が繋がりやすくなると考えられます。
元々人口カバー率は99.9%あった楽天モバイルですが、さまざまなエリアで繋がりやすくなることでサービスの品質が向上します。
プラチナバンドの導入でユーザーからの評判が良くなれば、結果的に契約者も増えて楽天モバイルの事業も好調となっていくことが期待できます。
まとめ
・楽天モバイルがついにプラチナバンドを獲得、2024年5月頃から提供開始予定
・楽天モバイルのプラチナバンドは700MHz、Band28の電波が使われる
・プラチナバンドが導入されれば、屋内や地下など今まで繋がりにくかったエリアでも繋がりやすくなる
・プラチナバンドを利用するには700MHzの電波に対応するスマホが必要
・楽天モバイルは3GB(月額1,078円(税込))~無制限(月額3,278円(税込))で利用可能
・Rakuten LinkやSPU特典によるポイント還元などが楽天モバイルの魅力
2024年2月14日時点の調査内容です。