マイナンバーカードの申請方法を解説!申し込み時に必要なものは?
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マイナンバーカードは日々ニュースなどで取り上げられるため、多くの方が一度は耳にしたことがあるはずです。
「個人証明書になる」「役所の手続きが楽になる」「作るだけでポイントがもらえる」など、断片的には知っているものの、いまいち理解していない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、これからマイナンバーカードを作ろうと考えている方に向けて、「そもそもマイナンバーカードとは何?」から、マイナンバーカードでできることや得られるメリット、申請・取得手順まで、マイナンバーカードの基本をおさらいします。
取得率は全国民のおよそ半数。今後は健康保険証・運転免許証との統合も
マイナンバーカードは、社会保障や税金などに関する行政の効率化や利便性向上を目的として2016年から始まった制度です。
2022年中頃で取得率は約半数程度ですが、最大20,000円分のポイントがもらえる「マイナポイント」などの施策が功を奏し、徐々に増加しています。
今後は健康保険証との一体化が進められるうえ、運転免許証として使える予定もあり、利用方法は拡大していくものと考えられます。
マイナンバーカードを発行するとできること・メリット
マイナンバーカードは、個人を識別できる番号が記載された顔写真付きのプラスチックカードです。
カード表面には顔写真、氏名、住所、生年月日、性別などが記載され、裏面には12桁のマイナンバーが記載されるとともに、個人情報が入ったICチップが埋め込まれています。
公的な本人確認書類として利用できることに加え、自治体サービスの手続きが簡単になるなど、さまざまな使い方・メリットが存在します。
なお、マイナンバーカードの作成は0歳から可能ですが、15歳未満の場合、法定代理人(親権者など)が代わりに申請を行い、受け取りにも同行する必要があります。
マイナンバーを証明する書類として使える
マイナンバー制度が導入されて以降、就職、転職、出産、年金受給、災害時などのさまざまな局面でマイナンバーの提示が必要になりました。
これにより、出産・子育て時、災害時などの行政手続きや交付金支給がスムーズになるなどの効果が期待されています。
行政や企業にマイナンバーを提示する際は、数字だけを伝えるのではなく、マイナンバーカードを提示する必要があります。
過去に交付された「通知カード」でも番号を知らせることはできますが、その場合は運転免許証やパスポートなどの本人確認書類とともに提出しなければいけません。
通知カードは2020年5月に廃止されました。すでに通知カードを持っている方は引き続き番号を知らせるための書類として使えますが、今後通知カードが新たに発行されることはなく、紛失時なども再交付されることはありません。
公的な本人確認書類として使える
マイナンバーカードはなりすましを防止するセキュリティ対策が施されているため、公的な本人確認書類として使用可能です。
なお、企業に就職する際には本人確認書類とともに個人番号の提示も求められます。
マイナンバーカードは本人確認と個人番号提示が同時に行える唯一のカードなので、採用企業からこれらの提示を求められた際には、マイナンバーカード1枚を見せるだけでOKです。
健康保険証として使える
マイナンバーカードは健康保険証としても使用できます。
紙の健康保険証の場合、診断結果や服薬状況などのデータが各病院や薬局でバラバラに管理されています。
一方、マイナンバーカードを保険証とすることで医療データをデジタルで一元管理できるようになり、薬の飲み間違いなどのリスクが減ることが期待されます。
現在は対応している医療機関が少なく紙の保険証も手放せませんが、今後は紙の健康保険証が廃止されてマイナンバーカードと一本化する方針のため、多くの医療機関が対応することが予想されます。
行政手続きや申請で使える
マイナンバーカードを使用することで、各種行政手続きを便利に行うことができます。
代表的なのはインターネット経由で納税手続きを行える「e-Tax」。確定申告手続きなどを自宅のPCやスマホで完結させることができます。
また、住民票の写しや印鑑登録証明書などの書類も、マイナンバーカードがあればコンビニのマルチコピー機で交付を受けることができます。
コンビニ交付は毎日6:30から23:00まで利用できるので、仕事帰りなどに手軽に手続きを行えます。
詳細:コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付【コンビニ交付】
銀行口座や証券口座の開設・取引ができる
銀行や証券会社で一部の取引をする際、マイナンバーの届出が必須となっています。
主に投資や外国送金が対象となっているため、これらの取引を行う予定がある方はマイナンバーカードを作ったほうがスムーズに手続きできます。
詳細:一般社団法人 全国銀行協会公式 マイナンバーの届出にご協力ください
詳細:三菱UFJ銀行公式 マイナンバー制度について
取引名 | 取引詳細 |
---|---|
投資信託・債権(公共債) | ・口座開設 ・特定口座、NISA口座の申し込み ・NISA口座の解約 ・住所、名前の変更 |
外国送金 | ・海外向けの仕向送金 ・海外からの被仕向送金、被仕向送金小切手 |
マル優・マル特 | ・新規申し込み ・非課税限度額、住所、名前、取引店等の変更 |
財形預金(住宅・年金) | ・新規申し込み ・住所、名前、取引店等の変更 |
金融商品仲介 | ・証券口座の開設 ・特定口座、NISA口座の申し込み ・NISA口座の解約 ・住所、名前の変更 |
※表は右にスクロールできます。
最大20,000円分(税込)のマイナポイントがもらえる
取得率拡大を目的としたマイナポイント制度は、マイナンバーカードを作る大きなメリットの一つです。
カードの新規取得で最大5,000円分、健康保険証としての利用申し込みで7,500円分、公金受取口座として銀行口座を登録すれば7,500円分、合計20,000円分のポイントがもらえます。
なお、マイナポイントをもらうためには、2022年12月末までにマイナンバーカードを申請したうえで、2023年2月末までにマイナポイントの申し込みを済ませる必要があります。
詳細: マイナポイント事業公式
マイナンバーカード申請に必要なもの
まだマイナンバーカードを作成していない方には、2022年7月~9月にかけて「QRコード付き交付申請書」が順次送付されています。
申請に必要なものは、基本的にこの「QRコード付き交付申請書」のみ。
さらに申請方法によって必要なものが若干異なり、オンライン申請の場合はスマホとメールアドレス、証明写真機申請の場合は撮影料金などが別途必要になります。
過去に交付された「個人番号通知書および通知カード」に同封されている「個人番号交付申請書」でも申請は可能です。
しかし、新しく発行された「QRコード付き交付申請書」のほうがスマホを使ってスムーズに申し込みができるように改善されているため、こちらを使うことをおすすめします。
マイナンバーカードの4つの申請方法
マイナンバーカードの申請方法には、大きく分けて以下4つの方法があります。それぞれ登録方法や必要なものが若干異なるので、自分にあった方法を選びましょう。
ケータイショップ
総務省から指定されたケータイショップ(キャリアショップ)では、マイナンバーカード交付申請をサポートする業務を2023年3月末まで行っています。スマホを持っていなくても店舗用のタブレットを使って申請作業や顔写真撮影などを行うことが可能。わからないことはその場で聞けるので、申請に自信のない方におすすめです。
また、「QRコード付き交付申請書」を紛失していても、手ぶらで申請できることもケータイショップ申請の特徴です。
1. 来店予約後、QRコード付き交付申請書を持参しショップに行く
ドコモ、au、ソフトバンク、UQモバイル、ワイモバイルのショップが申請サポートを行っています。
現在は予約が推奨されているので、お近くのショップに来店予約をしましょう。なお、利用しているキャリアとは異なるキャリアショップでの申し込みが可能。どこのショップでも申請のサポートをしてもらえます。
また、手ぶらでも申請できますが、QRコード付き申請書を持参したほうがショップでの申請やカード交付までの時間が短くなります。
2. ショップで申請作業を行う
アプリで顔写真撮影をしてもらい、専用Webサイトで名前や住所などを登録。その後、受付番号を記したチラシを受け取れば申請終了です。QRコード付き申請書を持参すれば、10分程度で終了します。
オンライン申請
オンライン申請に必要なのは、「QRコード付き交付申請書」「スマホ」「メールアドレス」の3つです。これらを揃えたら以下の手順で申請を行いましょう。
1. 申請書右下にあるQRコードから専用サイトに入る
申請書右下にある「オンライン申請用QRコード」をスマホで読み取り、専用サイトにアクセスします。
2. 専用サイトで申請を行う
専用サイトでは、利用規約の確認、メールアドレスの登録、顔写真のアップロード、生年月日の入力などを画面の指示に従って行います。
以下の画面が出たら登録完了です。登録したメールアドレスに確認のメールが届くのであわせて確認しましょう。
郵送申請
「QRコード付き交付申請書」は上画像の封書で届き、切手不要の返信用封筒も同封されています。
申請書には氏名や住所などの基本情報は記載済みなので、電話番号や申請日など、空欄になっている部分を記入します。次に、申請書右上に写真を貼付し、返信用封筒に入れて郵送すれば申請完了です。
なお、写真はサイズなどが厳密に定められているため、以下サイトを見て適切な写真を用意しましょう。
詳細:マイナンバーカード総合サイト公式 顔写真のチェックポイント
郵送申請はほかの申し込み方法に比べてカード交付までの日数が多くかかります。アナログの申し込みにこだわる理由がなければ、ほかの申請方法をおすすめします。
証明写真機での申請
街中にある以下の会社の証明写真機では、写真撮影とともに申請作業が可能です。
・株式会社DNPフォトイメージングジャパン
・日本オート・フォート株式会社
・富士フイルム株式会社
・北菱プリントテクノロジー
・三吉工業株式会社
操作方法は機種により若干異なりますが、「QRコード付き交付申請書」のQRコードを証明写真機のスキャナーに読み込ませ、その後、自身の顔写真を撮影するだけで申請が完了します。
撮影料金はかかりますが、写真写りにこだわりたい方にはおすすめの申請方法です。
交付通知書が届いたら、交付場所で受け取る
交付通知書のはがきが届いたら事前予約
申請方法やお住まいの自治体によって日数は異なりますが、申請後1ヵ月程度で交付通知書のはがきが届きます。
はがきに交付場所が記載されていますが、現在は多くの自治体で受け取りに事前予約制を採用しているため、予約無しで交付場所へ行っても受け取ることができません。
予約方法は自治体によって異なるので、お住まいの市区町村の公式サイトなどを見て予約を行いましょう。
なお、受け取りは本人であることが原則ですが、病気などのやむを得ない事情があれば、代理人が受け取ることも可能。
また、15歳未満の子どもの場合、本人と一緒に法定代理人(親権者など)が受け取りに同行する必要があります。
詳細:マイナンバーカード総合サイト公式 マイナンバーカードを受け取る
受け取り時に必要な持ち物
受け取り時には以下の持ち物を用意しましょう。
なお、代理人が受け取る場合や、15歳未満の子どものカードの受け取りに親権者が同行する場合、代理人や親権者の本人確認書類なども追加で必要になります。以下サイトや、自治体の案内に従って持ち物を用意しましょう。
詳細:マイナンバーカード総合サイト公式 マイナンバーカードを受け取る
・交付通知書(はがき)
・通知カード(2020年5月の廃止以前に交付された方のみ)
・本人確認書類
・住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)
・元々のマイナンバーカード(更新・再交付の場合)
あらかじめ暗証番号を考えておくとスムーズ
受取窓口では、本人確認後にマイナンバーカードの暗証番号を設定する必要があります。最低でも2つ設定しなければならないので、事前に考えておくとよいでしょう。
暗証番号の設定が完了すれば、カードが交付されます。
暗証番号名 | 番号設定の決まり |
---|---|
・署名用電子証明書 | ・英数字6文字以上16文字以下 ・英字は大文字のA~Z、数字は0~9までが使用可 ・英字のみや数字のみは不可で、英字と数字を混在させる必要あり |
・利用者証明用電子証明書 ・住民基本台帳 ・券面事項入力補助用 |
・数字4桁 ※左記3つは共通した4桁の数字でも可 |
※表は右にスクロールできます。
まとめ
・マイナンバーカードは公的な本人確認書類として使える
・先々は健康保険証や運転免許証との一体化が行われる予定
・最大20,000円(税込)もらえるマイナポイントがお得
・申請方法はケータイショップ、オンライン、郵送、証明写真機の4つ
・申請は「QRコード付き交付申請書」が便利
・申請後1ヵ月ほどでカードを受け取れるが、自治体によってはそれ以上かかることも
・受け取りは本人が基本だが、15歳未満などは例外あり
・受け取り時に暗証番号を設定する必要あり
2022年10月13日時点の調査内容です。
この記事を書いた人
OGAWA
OGAWA
編集プロダクションで編集・ライターとしてのキャリアをスタート。主にビジネス、旅行ジャンルなどの雑誌・書籍・ムック本を制作。独立後は、ウェブライティングの仕事も開始し、ガジェット系や各種生活情報などのジャンルも執筆しています。