ドコモのケータイ補償サービスとsmartあんしん補償の違いは？

2022年8月以前に発売の機種には「ケータイ補償サービス」

ドコモには現在、2種類の補償サービスがありますが、2022年8月31日以前に発売の機種を購入した場合は、「ケータイ補償サービス」に加入できます。

月額料金

ケータイ補償サービスの月額料金は、363円(税込)～1,100円(税込)で、使用する機種によって異なります。

本体価格が高いものほど月額料金が高く設定されています。例えば、ドコモ ケータイを利用する場合は月額363円(税込)ですが、iPhone 13 Pro Maxは月額1,100円(税込)となっています。

機種ごとの月額料金は、ドコモ公式の「補償サービスの月額料金を検索」から確認することが可能です。

なお、初回加入時は月額料金が最大31日間無料となります。

補償内容

「ケータイ補償サービス」の補償内容は、主に以下の4つとなっています。

・交換電話機の提供

故障や破損で修理が不可能な場合、同一機種（リフレッシュ品）に交換ができます（1年に2回まで利用可能）。

お住まいの地域にもよりますが、遅くとも2日以内には交換電話機を受け取ることができます。

サービス利用時は、月額料金に加えて下表の自己負担金がかかりますが、「My docomo」から申し込んだ場合は「WEB割」が適用され、自己負担金を10%割引で利用できます。

・故障時の修理代金サポート

修理可能な場合は、修理代金をサポートしてくれます。

自己負担金は購入時期や修理内容によって異なりますが、上限額が設定されており、iPhoneの場合は上限5,500円(税込)で、Androidの場合は上限3,300円(税込)で修理が可能です。

・ケータイデータ復旧割引

故障したスマホからデータを復旧できる「ケータイデータ復旧サービス」を利用する際、ケータイ補償サービスに未加入の場合8,800円(税込)がかかりますが、ケータイ補償サービスに加入している場合1,100円(税込)で利用できます。

・ケータイお探しサービス無料

紛失したスマホのおおよその位置を検索することができるサービスです。

通常は月額55円(税込)を支払うか、一回限りのスポット利用で3,300円(税込)を支払う必要がありますが、ケータイ補償サービス加入者は本サービスを無料で利用できます。

加入条件

「ケータイ補償サービス」に加入できるのは、対象機種の購入日もしくは持ち込み機種での回線契約日を含めて14日以内です。

また、申し込み時点で破損や水濡れ等のトラブルに遭っていると加入できないので、基本的には購入と同時に加入することをおすすめします。

申し込み窓口

申し込み窓口は、ドコモオンラインショップ、My docomo、店舗（ドコモショップ/d garden）、電話の4つがありますが、それぞれ申し込める時期が異なります。

ドコモオンラインショップまたはドコモショップ/d gardenの場合、機種購入と同時でしか申し込みできません。

翌日以降に加入する場合は、下記の方法を参考にMy docomoか電話で申し込みましょう。

・My docomoを使った申し込み方法

1. My docomoのトップページ上部にあるタブ「お手続き」を選択する。
2. 検索ボックスに「ケータイ補償サービス」と入力する。
3.「ケータイ補償サービス（加入・解約・補償のお手続き）」をタップする。
4. 下部にある「お手続きする」を選択すると、加入の申し込みを行える。

・電話による申し込み

電話でも、機種購入日～14日以内の申し込みが可能です。

2022年9月以降に発売の機種には「smartあんしん補償」

2022年9月15日以降に発売した機種を購入した場合、「smartあんしん補償」に加入できます。

これは、「ケータイ補償サービス」をアップグレードしたもので、スマホの補償に加え、パソコンやゲーム機などのデジタル機器に対する補償や、電子決済の不正利用時の補償などにも範囲が広がっています。

補償範囲が広がったものの、月額料金は「ケータイ補償サービス」よりも安価になっており、よりお得なサービスとなりました。

月額料金

月額料金は、「ケータイ補償サービス」と同様に、利用中の機種により異なります。

「ケータイ補償サービス」は363円(税込)～1,100円(税込)でしたが、「smartあんしん補償」は330円(税込)～1,100円(税込)と、以前より若干安価になりました。また、初回加入時に限り初月の31日間は月額料金が無料となります。

利用中の機種の月額料金は「補償サービスの月額料金を検索」で知ることができます。

補償内容

「smartあんしん補償」の補償内容は下記の通りで、「ケータイ補償サービス」で提供されていた補償に加えて、新しく「イエナカ機器補償」「スマホ不正決済補償」「携行品補償mini」の3つが追加されています。

・交換電話機の提供

「ケータイ補償サービス」で提供されている補償と同様で、利用機種が修理不可能な場合に、電話機を交換してもらえるサービスです（1年に2回まで交換可能）。

交換時の自己負担金は、支払っている月額料金に応じて、下表の通り異なります。また、My docomoから申し込みをすることで「WEB割」が適用され、以下の金額から10%割引となります。

・故障時の修理代金サポート / ケータイデータ復旧割引 / ケータイお探しサービス無料

「故障時の修理代金サポート」「ケータイデータ復旧割引」「ケータイお探しサービス無料」の3つは、補償内容・自己負担金ともに「ケータイ補償サービス」で提供されているものと同等となっています。

・イエナカ機器補償

パソコンやゲーム機などのデジタル機器が故障・破損した際に最大7万円(税込)の補償を受けられます。対象機種の詳細は、下記リンク先を参照してください。

詳細：NTTドコモ イエナカ機器補償（特典）

smartあんしん補償に加入すれば申し込みなしで自動的に適用され、月額料金などが別途加算されることもありません。

・スマホ不正決済補償

QRコードや後払い式電子マネーで不正使用が起こった場合、決済事業者等の補償金額を超過した分を最大100万円(税込)まで補償してくれます。

こちらもsmartあんしん補償に加入していれば、申し込み不要で月額料金もかかりません。

・携行品補償mini

外出先で身の回りの持ち物に盗難や破損などの被害が発生した場合に、最大1万円(税込)まで補償してくれるサービスです。

対象となるのは、カメラやワイヤレスイヤホンなど。一方、携帯電話や自動車、スポーツ用品などは対象外となります。

本サービスは、「smartあんしん補償」加入後に別途申し込みをすることで、1年間のみ無料で加入できるお試しのサービスとなっています。

2年目以降も同様の補償サービスを利用したい場合は有料となり、月額110円(税込)から加入できます。

加入条件

「smartあんしん補償」への加入条件は、「ケータイ補償サービス」とほぼ同じで、下表の条件を満たす場合となっています。

申し込み窓口

「ケータイ補償サービス」と同様に、下表の方法で申し込みが可能です。

ただし、電話申し込みの場合「ケータイ補償サービス」とは電話番号が異なるので注意しましょう。

・My docomoを使った申し込み方法

1. My docomoのトップページ上部にあるタブ「お手続き」を選択する。
2.検索ボックスに「smartあんしん補償」と入力する。
3.「smartあんしん補償（加入・解約・補償のお手続き）」をタップする。
4.下部にある「お手続きする」を選択すると、加入の申し込みを行える。

・電話による申し込み

電話による申し込みは、「ケータイ補償サービス」の窓口とは異なり、以下の番号となります。

iPhoneなら「AppleCare+」も選べる

iPhoneの場合は、Appleが提供する補償サービス「AppleCare+ for iPhone」または「AppleCare+盗難・紛失プラン」に加入することができます。

補償内容はドコモの「ケータイ補償サービス」と同様で、交換サービスや修理代金サポートなどの補償を受けることが可能です。

月額料金

月額料金は使用中のiPhoneによって異なり、月額408円(税込)から月額1,600円(税込)で利用できます。

近年発売されたiPhoneの場合の月額料金は下表の通りです。

補償内容

AppleCare+に加入していれば、下表のトラブル時に所定のサービス料を支払うことで、修理や交換を行ってくれます。

加入条件

機種購入後14日以内の加入手続きが必要なドコモの補償サービスと違い、AppleCare+は対象機種の購入後30日以内であれば加入が可能です。

なお、ドコモの販売店でAppleCare+に加入した場合、「ケータイ補償サービス」や「smartあんしん補償」は自動的に解約となります。

申し込み窓口

ドコモでAppleCare+の加入手続きができるのは、iPhone購入当日のみとなっています。

購入日後に加入する場合は、対象機種の購入日より30日以内にAppleで加入手続きを行う必要があります。

ドコモの補償サービスに関するよくある質問

Q

実際に修理が必要になったらどうすればいい？

A

ドコモ公式の「修理手続きのご提案」ページを使った確認がおすすめです。

このページで簡単な質問に答えると、下図のようにおすすめの手続き方法や費用、期間、窓口などが表示されます。不具合が起きたら、まずこのページを見ることをおすすめします。

Q

補償サービスはあとからでも加入できる？

A

加入できます。

ドコモが提供する「ケータイ補償サービス」や「smartあんしん補償」は機種購入後14日以内なら加入可能。Appleが提供する「AppleCare+」なら、機種購入後30日以内であれば加入できます。

Q

補償サービスの解約はどこからできる？

A

「My docomo」による手続きがおすすめです。

「ケータイ補償サービス」「smartあんしん補償」の場合、My docomoの「お手続き」タブから解約が可能です。

一方、ドコモで加入したAppleCare+の場合、My docomoの上部タブ「ご契約内容」から、解約画面に進むことができます。

Q

補償サービスはahamoに引き継ぎできる？

A

ahamoに変更後も、引き継ぎ可能です。

特別な手続きは不要で、自動的に引き継ぎが行われます。

Q

補償サービスの交換機種は新品？

A

ドコモが整備したリフレッシュ品（中古品）となります。

状態が劣るリフレッシュ品（B品）を選ぶこともでき、その場合交換費用が通常よりも安くなります。B品は下写真のように、細かな傷などが入っているものとなります。

なお、AppleCare+の場合、公式サイトで「Apple が修理・交換サービスの一環として提供する交換機には、Apple の機能要件検査に合格した新品または使用済みの Apple 純正部品が含まれる場合があります。」と案内しており、新品か中古のどちらかがランダムで提供されることになっています。

Q

そもそも補償サービスは必要？

A

高価なスマホを使っている場合は加入をおすすめします。

補償サービスに加入していても、実際に修理や交換をする際には、月額料金とは別に自己負担金が発生することがあります。

そのため、安価なスマホの場合は、修理や交換をするよりも新たに別のスマホを購入したほうが安いケースもあるため、必ずしも補償サービスに加入すべきとは言えません。

一方、20万円近くするような高価なスマホを使っている場合は、補償サービスの月額料金や自己負担金を支払ってもなお、お得に修理・交換ができるので、加入しておくほうがよいでしょう。

2023年3月9日時点の調査内容です。