ソフトバンクからドコモに乗り換えるメリットは？料金比較で検証！

ソフトバンクからドコモに乗り換える3つのメリット

まずは、ソフトバンクからドコモに乗り換えるメリットを紹介します。以下の3つの項目に分けて見ていきましょう。

月額料金が安くなる可能性がある｜料金シミュレーション

冒頭でもお伝えしたように、ソフトバンクからドコモに乗り換えることで、月額料金が安くなる可能性があります。次の2つの項目に分けて、安くなるケースを確認していきましょう。

「みんなドコモ割」と「ドコモ光セット割」の対象になる

ドコモは家族割引サービスの「みんなドコモ割」と、スマホセット割引の「ドコモ光セット割」を提供しており、対象になる方は月額最大2,200円(税込)の永年割引を受けられます。

この項目では、データ容量無制限プランの「ソフトバンク：メリハリ無制限＋」と「ドコモ：eximo（エクシモ）」の料金シミュレーションを紹介します。以下の条件を確認した上で、料金表をご覧ください。

料金シミュレーションの結果、「ソフトバンク：メリハリ無制限＋」と割引適用後の「ドコモ：eximo」には、月額2,310円(税込)の金額差があることがわかりました。同じ条件で1年間利用すると、合計27,720円(税込)の差が生まれます。

また、ドコモのeximoには「〜1GB」の段階が用意されており、ひと月のデータ使用量が1GBを下回る場合、月額料金が下がります。月ごとに使い方が変わる方は、メリットを感じやすいでしょう。

なお、割引には適用条件があります。詳しくは、ドコモ公式サイト「みんなドコモ割」と「ドコモ光セット割」をご覧ください。

また、ソフトバンクは2023年10月より、新プラン「ペイトク無制限 / ペイトク30 / ペイトク50」の提供を始めました。ペイトクと比較したい方はこちら。

段階制プランからirumoに乗り換える

新料金プラン「irumo（イルモ）」の登場により、ドコモの小容量プランは格段に安くなりました。現在、ソフトバンクで段階制プランを契約している場合、乗り換えることで月額料金を大幅に下げられるでしょう。

ここでは「ソフトバンク：ミニフィットプラン＋」と「ドコモ：irumo」の料金シミュレーションを紹介します。

上記の比較では「すべての段階でドコモの料金プランが安い」という結果になりました。

さらに、前述した「ドコモ光セット割」も適用可能です。対象となる方は月額1,100円(税込)の永年割引を受けられます。こちらも料金シミュレーションをご覧ください。

こちらの料金表からは、割引が適用されることで月額最大4,411円(税込)の金額差が生まれることがわかります。同じ条件で1年間利用した場合の差額は合計52,932円(税込)です。

なお、割引には適用条件があります。詳しくは、ドコモ公式サイト「ドコモ光セット割」をご覧ください。

キャンペーンを使ってお得に契約できる

ドコモは他社からの乗り換えで契約する方に向けて、お得なキャンペーンを用意しています。ここでは「5G WELCOME割」について紹介します。

5G WELCOME割は、最大22,000円(税込)の機種代金値引きを受けられるキャンペーンです。対象者は他社からの乗り換え、または新規契約でドコモを契約する方。対象機種と割引金額は手続き内容によって異なります。

ここでは「他社4G回線・5G回線からドコモに乗り換える方」の特典内容を一部紹介します。

なお、在庫には限りがあり、なくなり次第終了となります。また、上記の一部は「22歳以下にのみ適用される」場合や対象プランを契約することが条件となります。

詳しくは、ドコモ公式サイト「5G WELCOME割」をご覧ください。

つながりやすさ / 通信速度が改善することがある

現在利用中のソフトバンクの通信回線に不満がある場合、ドコモに乗り換えることで改善する可能性があります。

ソフトバンクとドコモはどちらも全国でサービスを提供しており、つながりやすさや通信速度に大きな違いはありません。しかし、それぞれ異なる基地局（電波を送受信する施設）を使用しているため、利用する地域によっては通信環境に差が生まれます。

また、ドコモは『登山道・イベント会場・海でも「つながる」取り組み』を実施しています。電波が届きにくい場所や、混雑しやすい場所に専用のアンテナを設置することで対策しているのです。

このような通信キャリアごとの取り組みによってもつながりやすさ・通信速度は変わります。対象の地域で利用している方の話を聞いたり、口コミサイトを確認したりした上で契約すると良いでしょう。

ソフトバンクからドコモに乗り換える3つのデメリット

続いて、ソフトバンクからドコモに乗り換えるデメリットを紹介します。以下の3つの項目に分けて確認していきましょう。

月額料金が高くなることがある

メリットでは「月額料金が安くなることがある」とお伝えしました。しかし、ソフトバンクの契約状況によっては、ドコモに乗り換えることで月額料金が高くなる可能性があります。

ここでは、以下の2つのケースを紹介します。

「新みんな家族割」に加入している

ソフトバンクの家族割引サービス「新みんな家族割」に加入している方は、乗り換えることで月額料金が高くなる可能性があります。

新みんな家族割は、家族などでソフトバンクを複数回線契約する場合に適用される割引です。割引金額は契約中の料金プランや、家族回線数によって異なります。

ソフトバンクからドコモに乗り換えることで、上記の割引は終了します。また、家族回線数が減ることで、残った回線の割引金額が下がる可能性があるため、注意してください。

「おうち割光セット」に加入している

ソフトバンクのスマホセット割引「おうち割光セット」が適用されている方も要注意です。

おうち割光セットは、ソフトバンクと対象のインターネット回線をセットで契約する場合に適用されます。対象の料金プランと割引金額の例は次のとおりです。

ソフトバンクからドコモに乗り換えることで、上記の割引は終了します。

また、ドコモへの乗り換え後「ドコモ光セット割」を適用させるには、ドコモ光に切り替える必要があります。この際、インターネット回線の契約解除料や工事費が発生することがあるため、確認しておきましょう。

また、おうち割光セットの対象サービスを解約することで、家族などに適用されている割引が終了します。こちらもあわせてチェックしておきましょう。

キャリアメールアドレスを引き継ぐ場合、月額料金がかかる

ソフトバンクで利用中のキャリアメールアドレスは、回線を解約すると自動的に廃止されます。別途オプションサービスに加入することで引き継ぎも可能ですが、有料サービスとなります。

ここでは、サービスの基本情報と利用条件を紹介します。

利用料金は月額330円(税込)、または年額3,300円(税込)です。料金シミュレーションをする際は、忘れずに計算に含めましょう。

同じ機種をそのまま使えないことがある

「ソフトバンクで購入した機種をドコモでも引き続き利用したい」と考えている方も多いはず。ドコモは持ち込み契約に対応しているため、他社で購入した機種も利用できます。

ただし、以下のケースに当てはまる場合は「利用できない」または「別途手続きが必要」です。それぞれ詳しく解説します。

動作確認済み端末に登録されていない

「動作確認済み端末」とは、ドコモのサービスを問題なく利用できることが確認されている端末のことです。

動作確認ができていない端末を利用すると「インターネットにつながらない」「電話が途中で切れる」といったトラブルが発生する可能性があります。

ドコモの動作確認済み端末は「自社サービス対応端末一覧」で確認できます。

また、新しい機種は対応していることが多いのですが、例外もあります。念のため、総務省の「各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯」をもとに、通信方式・周波数帯を確認しておきましょう。

SIMロックがかかっている

「SIMロック」とは、端末の利用制限の1つで、購入した通信キャリア以外のSIMカードを使えないよう設定された状態のことをいいます。ほかの通信キャリアで利用したい場合は「SIMロック解除」手続きが必要です。

ただし、2021年10月以降に発売された端末は制限の対象外のため、手続きは不要です。それ以前に発売された端末の解除状況は、通信キャリアによって異なります。

たとえば、ドコモ・au・ソフトバンクで販売された端末で、以下の条件に当てはまる場合、SIMロック解除手続きは不要です。

上記の条件に当てはまらない場合は、SIMロック解除手続きが必要となります。それぞれ「店頭・電話・Web」で受け付けているため、問い合わせて手続きをしましょう。

なお、店頭で手続きをする場合、SIMロック解除手数料が発生することがあります。「電話」または「Web」での手続きがおすすめです。

ソフトバンクからドコモに乗り換える手順

ここからは「ソフトバンクからドコモに乗り換える方法・手順」を紹介します。次の4つの手順に沿って進めてください。

1. 契約に必要なものを準備する

はじめに、ドコモの契約手続きに必要なものを準備しましょう。

上記のうち「本人確認書類」には、細かく受付条件が定められています。また、未成年や法人の契約には別途書類が必要です。詳しくは、ドコモ公式サイト「本人確認書類」をご確認ください。

「MNP予約番号」は、乗り換え手続きをする際に使用する番号です。2023年5月以前は必須でしたが「MNPワンストップ」の導入によって、オンライン手続きでは不要となりました。店頭で手続きする場合のみ、以下の窓口で発行してください。

MNP予約番号の有効期限は発行日を含めて15日間です。発行後はできるだけ早く手続きをしましょう。

2. 動作確認済み端末・SIMロック解除を確認する

他社で購入した機種を利用する方は「動作確認済み端末」と「SIMロック解除の有無」を確認しておきましょう。

詳しくは、本記事内「同じ機種をそのまま使えないことがある」で紹介しています。

3. ドコモの申し込み手続きをする

ここまでの準備ができたら、ドコモの申し込み手続きを始めましょう。受付窓口は契約する料金プランによって異なります。以下の一覧表をご覧ください。

Web窓口の「ドコモオンラインショップ」と「irumoサイト」は24時間受付のため、好きなタイミングで申し込めます。店舗に行く必要がなく、待ち時間もありません。さらに、契約事務手数料（3,850円(税込)）は無料となっています。

ここでは、ドコモオンラインショップから申し込む手順を紹介します。「SIMカードのみ」と「端末購入あり」で手順が異なるため、当てはまるほうをご覧ください。

1.「ドコモオンラインショップ」にアクセスし「商品をさがす」までスクロールする。
2.「SIMのみ新規・契約変更（5Gへの変更等）」をタップする。
3. SIMカードの種類・手続き方法・契約内容を選択する。

4. STEP3に表示される内容をすべて確認した上で、チェックを入れる。
5.「申し込み手続きに進む」をタップし、契約手続きを進める。

1.「ドコモオンラインショップ」にアクセスし「商品をさがす」までスクロールする。
2.「iPhone」または「Androidスマートフォン」をタップし、製品を選択する。
3. カラー・本体容量・購入方法を選択し、下にスクロールする。

4. 支払い方法を選択し、金額と注意事項を確認の上、チェックを入れる。

5. 下にスクロールし「カートに入れる」をタップする。
6. 表示される内容を確認し「ログインして購入手続きに進む」をタップする。
7. 注意事項を確認した上で「購入手続きに進む」をタップし、契約手続きを進める。

契約者情報を登録し、最後に注文内容を確認したら申し込み手続きは完了です。

ドコモから届くメールに記載されている「受付日時・受付番号」を確認した上で、商品の到着を待ちましょう。

4. 開通手続き・初期設定・データ移行をする

申し込み完了後、最短2日で登録住所に商品が届きます。傷などの不備がないことを確認してから、開通手続き・初期設定を進めましょう。手順は次のとおりです。

1. SIMカードを端末に取り付ける

まずは、これからドコモで利用する端末に新しいSIMカードを取り付けます。SIMカードは紛失・破損しやすいため、テーブルの上などで作業してください。手順は次のとおりです。

なお、SIMカードトレーの位置や引き出し方法は、機種によって異なります。SIMピンが必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。

また、契約時に「eSIM」を選択した場合、物理的なSIMカードの挿入は不要ですが、別途開通手続きが必要となります。詳しくは「商品到着後の設定・開通（利用開始の手続き）」の「eSIM対応機種」をご覧ください。

2. 開通手続きをする

次に、通信回線をドコモに切り替えるための「開通手続き」をします。受付窓口は契約した料金プランによって異なります。以下の一覧表をご覧ください。

ここでは、Web窓口の「ドコモオンラインショップ」で開通手続きをする手順を紹介します。

なお、他社からの乗り換え（ワンストップを除く）で契約した場合、MNP予約番号の有効期限内に開通手続きをする必要があります。有効期限が切れている場合は、再発行が必要です。

また、商品の受け取り後、1ヵ月経過しても開通手続きが実行されない場合、契約が取り消されます。なるべく早く手続きを完了させましょう。

3. APN設定をする

APN設定は、他社で購入した端末でドコモ回線を利用するための設定です。

iPhoneの場合は基本的に初期設定（アクティベート）によってAPN設定も完了しますが、一部のAndroidスマホの場合は別途設定が必要となります。手順は次のとおりです。

1.「設定」アプリを開き「ネットワークとインターネット」を選択する。
2.「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」の順に進める。

3. 右上の「＋」を選択し、必要な情報を入力する（以下に記載しています）。
4. 右上の「メニュー」を選択し「保存」をタップする。
5. 作成したAPNをタップして、設定を変更する。

6. ブラウザなどを開いて接続状況を確認する。

以上でAndroidスマホのAPN設定は完了です。「3」の設定項目には、以下の情報を入力してください。

ここまでの手順が完了したら、ソフトバンクからドコモへの乗り換え手続きは完了です。必要に応じてデータ移行やアプリの設定をしてください。

ソフトバンクからドコモへの乗り換えに関するよくある質問

最後にソフトバンクからドコモへの乗り換えに関するよくある質問を紹介します。不明点や心配な点がある方は、ぜひ参考にしてください。

2023年6月24日時点の調査内容です。