楽天モバイルからソフトバンクへの乗り換えはおすすめ？徹底比較！

楽天モバイルからソフトバンクに乗り換える3つのメリット

まずは、楽天モバイルからソフトバンクに乗り換えるメリットを紹介します。以下の3つの項目に分けて確認していきましょう。

つながりやすさ／通信速度が改善する可能性がある｜一覧表で比較！

楽天モバイルからソフトバンクに乗り換えることで、電波のつながりやすさや通信速度が改善する可能性があります。次の2つのポイントに分けて見ていきましょう。

楽天モバイルとソフトバンクの通信回線の基本情報

まずは、各社の通信回線の基本情報を紹介します。

楽天モバイルは第4の大手通信キャリアとして、独自の通信回線を使ったサービスを提供中。提供エリアは順次拡大しており、2023年6月時点では「人口カバー率 99.9% ※」となっています（※出典：通信・エリア）。

また、2023年6月より提供開始の「Rakuten最強プラン」では、パートナー回線（au回線）エリアが拡大。つながりやすさが改善した上、楽天回線エリア外でもデータ容量無制限プランを使えるようになりました。

しかし、パートナー回線エリアで利用できる周波数は800MHz帯のみ。複数の電波を束ねることで安定した通信を提供する「キャリアアグリゲーション」には対応していません。ほかの大手通信キャリアと比べると、いまだ発展途上だと言えるでしょう。

一方のソフトバンクは、全国に展開された「ソフトバンク回線」を使ったサービスを提供しています。「キャリアアグリゲーション・Massive MIMO・256QAM」といったネットワーク技術にも対応。安定した高速通信を利用したい方も満足できると考えられます。

詳細：ネットワーク技術

楽天モバイルとソフトバンクの通信速度比較

では、実際にはどれくらいの違いがあるのでしょうか。ここでは、回線速度の口コミサイト「みんそく」の情報をもとに、楽天モバイルとソフトバンクの通信速度を比較します。

上記のうち「平均Ping値」は、1回の通信にかかる時間を平均した数値です。数値が小さいほど通信環境が良いとされています。今回の比較では、ソフトバンクのほうが優れていると言えるでしょう。

「平均ダウンロード速度」は、1回の通信で受信できるデータ容量の平均値です。この数値が大きいほど、大容量通信を高速で利用できます。こちらもソフトバンクが高いパフォーマンスを見せています。

「平均アップロード速度」は、1回の通信で送信できるデータ容量の平均値です。メールの送信やSNSの投稿に関係しており、数値が大きいほど高速だと考えられます。この項目では、楽天モバイルのほうが良い結果となりました。

なお、通信速度は利用するエリアや時間帯によって大きく変動します。乗り換えることでつながりにくくなる可能性もあるため、あらかじめ把握しておきましょう。

キャンペーンによる端末値引きを受けられる

ソフトバンクは、他社からの乗り換えで契約する方に向けて、お得なキャンペーンを用意しています。この項目では「オンラインショップ割」について紹介します。

オンラインショップ割は、最大43,968円(税込)の機種代金値引きを受けられるキャンペーンです。

ソフトバンクオンラインショップにて、他社からの乗り換えと同時に、対象機種を購入する場合に適用されます。対象機種と割引金額は次のとおりです。

店舗が多くサポートが充実している

ソフトバンクの契約手続き・各種相談は、全国の「ソフトバンクショップ」で受け付けています。新規契約や機種変更などの契約手続きだけでなく、料金の見直しや操作方法の相談も可能です。

また、一部店舗では「スマホアドバイザー」による、無料のスマホ教室が開催されています。基本的な操作方法から、行政サービスの利用方法まで幅広く学べるため、スマホデビューの方も安心して契約できるでしょう。

楽天モバイルも全国の「楽天モバイルショップ」で対面サポートを受け付けていますが、ほかの大手通信キャリアと比べると店舗数は少なめです。また、一部のサポートは有料となっています。

楽天モバイルからソフトバンクに乗り換える3つのデメリット

続いて、楽天モバイルからソフトバンクに乗り換えるデメリットを紹介します。こちらも3つの項目に分けて確認していきましょう。

月額料金が高くなる可能性がある｜料金比較で検証！

ソフトバンクの料金プランは、楽天モバイルと比べて割高に設定されているため、乗り換えることで月額料金が高くなる可能性があります。

この項目では、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」と、ソフトバンクのデータ容量無制限プラン「メリハリ無制限＋」の月額料金比較を紹介します。以下の一覧表をご覧ください。

上記の料金比較からは「楽天モバイルと比べて、ソフトバンクの月額料金が大幅に高いこと」がわかります。

たとえば「楽天モバイル：〜無制限」と「ソフトバンク：〜無制限」を比較すると、ソフトバンクのほうが月額4,147円(税込)高くなります。同じ条件で1年間使い続けた場合の金額差は49,764円(税込)です。

ソフトバンクの割引サービスを適用した場合の月額料金比較

ソフトバンクではスマホセット割引の「おうち割光セット」と、家族割引サービスの「新みんな家族割」、さらに「PayPayカード割」が提供されており、適用条件を満たす場合、月額料金を大幅に下げられます。

また、楽天モバイルでも2024年2月に家族割引サービス「最強家族プログラム」の提供が開始し、月額110円(税込)割引されます。

こちらも表を使って月額料金を比較してみましょう。

「楽天モバイル：〜無制限」と、割引適用後の「ソフトバンク：〜無制限」の金額差は月額1,760円(税込)となっており、割引適用前と比べて差額が縮まっていることがわかります。ただし、それでも1年間の差は約2万円となり、決して小さな差とはいえません。

なお、割引の適用には条件があります。詳しくは、ソフトバンク公式サイト「おうち割光セット」と「新みんな家族割」をご確認ください。

また、ソフトバンクは2023年10月より、新プラン「ペイトク無制限 / ペイトク30 / ペイトク50」の提供を始めました。ペイトクと比較したい方はこちら。

無料通話かけ放題「Rakuten Link」が使えなくなる

「Rakuten Link」は、楽天モバイルユーザー専用の通話アプリです。追加料金なしで「国内通話かけ放題・対象国から日本への国際通話かけ放題・メッセージの送受信無料・楽メール・その他サービス」を利用できます。

ソフトバンクにも国内通話かけ放題サービスはありますが、有料です。通話が多い方は、オプションサービスの利用料金を確認しておきましょう。楽天モバイルとソフトバンクの通話オプションは次のとおりです。

楽天ポイントが貯まりにくくなる

楽天モバイルからソフトバンクに乗り換えることで「楽天ポイント」が貯まりにくくなります。

楽天ポイントは、楽天モバイル・楽天市場・楽天カードなどの関連サービスを利用する際に付与されるポイントです。通常、100円(税別)につき1ポイントの還元を受けられます。

また、楽天モバイルを契約している方は「SPU（スーパーポイントアップ）」の対象となり、楽天市場で商品を購入する際に貯まるポイントが最大3倍増加します。日頃から“楽天経済圏”のサービスを利用している場合、大きな差が生まれるでしょう。

楽天モバイルからソフトバンクに乗り換える方法・手順

ここからは「楽天モバイルからソフトバンクに乗り換える方法・手順」を紹介します。次の4つの手順に沿って進めていきましょう。

1. 契約に必要なものを準備する

まずは、ソフトバンクの契約に必要なものを準備しましょう。

「本人確認書類・補助書類」には、細かく受付基準が定められています。また、未成年・法人の契約には別途書類が必要です。詳しくは、ソフトバンク公式サイト「本人確認書類」をご確認ください。

MNP予約番号は、乗り換え手続きをする際に使用する番号です。
2023年5月以前は必須でしたが「MNPワンストップ」の導入によって、オンライン手続きでは不要となりました。店頭で手続きする方のみ「my 楽天モバイル」で発行してください。

なお、MNP予約番号の有効期限は発行日を含めた15日間です。発行後はできるだけ早く手続きをしましょう。

2. 動作確認済み端末・SIMロック解除を確認する

他社で購入した端末を利用する場合「動作確認済み端末」と「SIMロック解除の有無」のチェックが必要です。それぞれ詳しく解説します。

動作確認済み端末のチェック

「動作確認済み端末」とは、ソフトバンクのサービスを問題なく利用できることが確認された端末のことです。

動作確認ができていない端末を利用すると「インターネットにつながらない」「電話が途中で途切れる」といったトラブルが発生する可能性があります。

ソフトバンクの動作確認済み端末は「USIM 動作確認済み機種一覧」でチェックできます。手順は次のとおりです。

上記の手順で「対象の機種名が表示されない」または「○がついていない」場合、動作確認が済んでいない可能性があります。新しい機種を購入するなどの対策をとりましょう。

SIMロック解除の有無のチェック

「SIMロック解除」は、SIMロック（購入した通信キャリア以外のSIMカードを利用できないようにする制限）を解除するための手続きです。

2021年10月1日以降に発売された機種は制限の対象外のため、手続きは不要。それ以前に発売された端末の解除状況は通信キャリアによって異なります。

たとえば、ドコモ・au・ソフトバンクで販売された端末で、以下の条件に当てはまる場合、SIMロック解除手続きは不要です。

上記の条件に当てはまらない場合は、SIMロック解除手続きが必要となります。それぞれ「店頭・電話・Web」で受け付けているため、問い合わせて手続きをしましょう。

ただし、店頭で手続きをする場合、SIMロック解除手数料が発生することがあります。「電話」または「Web」での手続きがおすすめです。

3. ソフトバンクの申し込み手続きをする

ここまでの準備ができたら、ソフトバンクの申し込み手続きをしましょう。受付窓口は以下の2つです。

Web窓口の「ソフトバンクオンラインショップ」は、店舗に行く必要がなく、待ち時間もありません。24時間受付のため、好きなタイミングで申し込みできます。

さらに、通常3,850円(税込)の契約事務手数料が無料。SIMカードや端末の送料も全国無料となっています。

一方、店舗窓口の「ソフトバンクショップ」では、店頭スタッフによる対面サポートを受けられます。時間に余裕がある方や、相談しながら契約したい方におすすめです。

ここでは、ソフトバンクオンラインショップで申し込む手順を紹介します。「端末を購入する場合」と「SIMカードのみ契約する場合」で手順が異なるため、当てはまるほうをご覧ください。

1.「ソフトバンクオンラインショップ」にアクセスする。
2. 右上の「メニュー」をタップし「購入機種を探す」を選択する。
3. ラインナップの中から、当てはまる項目を選択する。

4. 購入する機種の「予約・購入する」をタップする。
5. 画面表示に従って当てはまる項目を選択した上で「次へ」をタップし、契約手続きを進める。

1.「ソフトバンクオンラインショップ」にアクセスする。
2. 右上の「メニュー」をタップし「購入機種を探す」を選択する。
3. ラインナップの中から「SIM」を選択する。

4.「iPhone、Google Pixel、スマートフォン向けSIM」の「予約・購入する」をタップする。
5. 画面表示に従って当てはまる項目を選択した上で「次へ」をタップし、契約手続きを進める。

料金プラン・オプションサービス・契約者の情報を入力し、登録を確定させたら申し込みは完了です。

4. 開通手続き・初期設定をする

申し込み手続きおよび審査完了後、最短翌日に商品が配送されます。注文内容と相違がないこと、傷などの不備がないことを確認した上で、開通手続き・初期設定を進めましょう。手順は次のとおりです。

なお、eSIMを契約した方は手順が異なります。詳しくは、ソフトバンク公式サイト「eSIMの設定方法」をご覧ください。

1. 端末にSIMカードを挿入する

はじめに、端末にSIMカードを挿入します。SIMカードは小さく紛失しやすいため、慎重に作業してください。手順は次のとおりです。

SIMカードトレーの取り出し方は機種によって異なります。不明点がある場合は、取扱説明書をご確認ください。

2. 開通手続きをする

次に、ソフトバンクの通信回線を利用するための「開通手続き」をしましょう。受付窓口は以下の2つです。

通常であれば登録完了後30分程度で回線が切り替わりますが、混雑状況によっては2時間〜3時間ほどかかることがあります。あらかじめ把握しておきましょう。

3. APN設定をする（Androidスマホのみ）

他社で購入したAndroidスマホを利用するには「APN設定」が必要な場合があります。以下の手順に沿って進めてください。

以上でAndroidスマホのAPN設定は完了です。「3」の設定項目には、以下の情報を入力してください。

楽天モバイルからソフトバンクへの乗り換えに関するQ&A

最後に、楽天モバイルからソフトバンクへの乗り換えに関するQ&Aを紹介します。不明点や心配な点がある方は、ぜひ参考にしてください。

2024年6月18日時点の調査内容です。