子どものスマホにHamic POCKET！メリット・デメリットは？

Hamic POCKETってどんなサービス？基本情報を確認！

さっそく、Hamic POCKETの基本情報を確認していきましょう。以下の2つの項目に分けて解説します。

Hamic POCKET本体の基本情報

まずは、Hamic POCKET本体の基本的な情報から紹介します。以下の一覧表をご覧ください。

Hamic POCKETの機種代金は12,100円(税込)です。発売当初は18,700円(税込)でしたが、2023年1月に価格改定され、お求めやすくなりました。

前述した「iFace」と同じデザインで馴染みのある専用ケースや、充電ケーブルが付属していることを踏まえると、お得だと言えるでしょう。

また、本体には防犯ブザーやGPS機能を搭載。Hamic公式が推奨しているアプリ「otta」と連携することで「位置情報検索・行動履歴の確認・到着通知」といった位置情報サービスを無料で使えます。

Hamic POCKETの料金プラン・サービスの基本情報

続いて、Hamic POCKETの料金プラン・サービスの基本情報を確認していきましょう。
※Hamic POCKETを使うには、下記のプランを自動的に契約することになります。

こちらもまずは一覧表をご覧ください。

料金プランは、データ容量1GB（月額1,100円(税込)）の1種類のみ。SIMカードは、株式会社インターネットイニシアティブのデータ通信専用SIM（ドコモ回線）が内蔵されており、電話番号は付与されません。

電話番号を使った音声通話・SMSには非対応となっているため、あらかじめ把握しておきましょう。

音声通話・メッセージは専用アプリ「Hamic」で使える

音声通話・メッセージの送受信は、専用アプリ「Hamic」をインストールしている端末同士でのみ利用できます。インターネット回線を使っているため、通話料金・メッセージの送信料は無料です。

また、子どもの通話履歴・メッセージ内容は、保護者の「Hamic」アプリからチェックできます。特に「友だちとのやりとりを見守りたい」と感じている方には、うれしい機能ですね。

Hamic POCKETの3つのメリット

ここからは、Hamic POCKETのメリットを紹介します。以下の3つの項目に分けて見ていきましょう。

防犯ブザーなど、あんしん機能が搭載されている

Hamic POCKETでは「防犯ブザー」や「位置情報サービス」といった、あんしん機能が利用できます。それぞれの特徴を解説します。

防犯ブザー

本体下部の「SOSストラップ」を引くことで、防犯ブザーの警報音が鳴り、保護者のスマホに現在位置が送信されます。事前に操作方法を確認し、緊急時に使えるようにしておくことで、トラブルを防げるでしょう。

位置情報サービス

Hamic公式が推奨している「otta」アプリと連携することで「位置情報検索・行動履歴の確認・到着通知」といった位置情報サービスを使えるようになります。通常、一部のサービスは有料ですが、Hamic POCKETの契約中はすべて無料で利用可能です。

なお、Hamic STORE公式サイトには「本機能は開発、改善中の機能となります。」と注意書きが記載されており、Googleファミリーリンクとの併用が推奨されていました。

Googleファミリーリンクでは、Googleアカウントを通した「位置情報検索・到着通知」が利用できます。多くのAndroidスマホユーザーにも使われているサービスですので、あわせて設定しておきましょう。

インターネットやアプリが使える

近年発売されたキッズケータイはスマホの形をしている機種が多いのですが、基本的にはガラケーと同じ機能しか持っていません。音声通話やメールはできても、インターネット検索やアプリの利用はできないのです。

一方、Hamic POCKETならインターネット検索をはじめとした、スマホと同じ機能が利用できます。Android OSが搭載されているため、Google Play ストアから必要なアプリをダウンロードすることも可能です。

なお、アプリやWebサイトの利用は保護者が管理・制限できます。前述した、Googleファミリーリンクを設定しておくことで「アプリのダウンロードの管理」や「利用時間の上限の設定」ができるのです。

子どもの「やりたい」という気持ちを尊重しながら、安心・安全にスマホの練習ができるでしょう。

デザイン性が高く、持ち運びたくなる

子ども用のスマホを選ぶ上で、防犯ブザーや位置情報サービスなどの「あんしん機能」は大切なポイントです。しかし、ちゃんと持ち歩いてくれないと意味がありませんよね。

Hamic POCKETは、子どもの「大人と同じようなスマホを使いたい！」という気持ちに応えるべく、付属の専用ケースに「iFace」と同じデザインを採用。自然と「持ち歩きたい」と思えるように考えられています。

また、別売りのストラップを使えば、ランドセルやカバンに取り付けられます。カラビナリールやポーチも販売されているため、あわせて購入してみてはいかがでしょうか。

Hamic POCKETの3つのデメリット

続いて、Hamic POCKETのデメリットを紹介します。こちらも3つの項目に分けて確認していきましょう。

画面が小さく、操作しづらい

Hamic POCKETの画面サイズは「3インチ」。キッズケータイとしては一般的な大きさですが、スマホとしてはかなり小さめです。保護者のスマホを使ったことがある子どもは、文字入力などの細かい操作をするときに「使いづらい」と感じてしまう可能性があるでしょう。

また、Hamic POCKETは動画視聴やゲームにも対応していますが、適しているとは言えません。

小さい画面に目を凝らして見続けることで、視力が低下する可能性もあります。使い方や目的を考えたうえで、機種を選択することが大切です。

バッテリー容量が小さく、電池持ちが悪い

Hamic POCKETには「2,000mAh」のバッテリーが搭載されています。こちらもキッズケータイとしては問題ありませんが、スマホとしては少なめです。

公式サイトのスペック表にバッテリーの駆動時間は公開されていませんが「1日1回は充電が必要」と考えていたほうが良いでしょう。特にアプリを頻繁に使う場合は、注意が必要です。

ちなみに、Hamic STORE公式サイトに掲載されているレビューにも「充電の減りが早い」といったレビューがいくつか見つかりました。ここでは、一部を引用して紹介します。

小学低学年で使用しています。
4ヶ月ほど使ってみて、予想以上に電池の減りが早いです。

家に置いたまま、何も使ってない状態でも1日半も持ちません。
使用してるとあっという間に減っていきます。もう少し持ってくれるといいのですが、残念です。

出典：Hamic STORE公式 Hamic POCKET L（ホワイト）

店舗窓口がなく、対面サポートを受けられない

Hamic POCKETの受付窓口はオンラインのみとなっており、店舗窓口は用意されていません。

大手通信キャリアが提供するサービスなら「契約手続き・変更手続き・フィルタリングの設定」などのサポートを受けられますが、こちらはすべて自分で行う必要があります。

なお、契約後の相談・質問は「Hamic お問合わせフォーム」か電話で受け付けています。店舗・チャットでの問い合わせは受け付けていないため、把握しておきましょう。

電話窓口：03-6734-0115
営業時間：10:00～17:00（土日祝日を除く）

Hamic POCKETに関するよくある質問

最後に、Hamic POCKETに関するよくある質問を紹介します。不明点や心配な点がある方は、ぜひ参考にしてください。

Q

Hamic POCKETでLINEは使える？

A

Hamic POCKETはLINEの利用が可能ですが、推奨はされていません。Hamic STORE公式サイトが公開している記事には、次のように記載されています。

Hamic POCKETではSNSトラブルの懸念や電池消費の面で利用を推奨しておりません(動作保証もしてません)。

Hamic STORE公式 Hamic POCKET（はみっくポケット）とキッズ携帯を機能・価格等の面から比較しました。

専用アプリの「Hamic」とは異なり、LINE上のやり取りは保護者のスマホから確認ができません。気づかないうちに友だちとトラブルになっていた、ということもあるでしょう。

また、前述したようにHamic POCKETはバッテリー容量が小さく、電池持ちが良くありません。一般的なスマホ向けに提供されているアプリをインストールすることで、さらに電池持ちが悪くなる可能性があるのです。

ちなみに、LINEのアカウント登録には電話番号認証が必要になるため、Hamic POCKET単体では登録できません。LINEに登録していない電話番号が必要となります。

Q

Hamic POCKETの契約はどこでできる？

A

Hamic POCKETの回線契約は、端末の初期設定とあわせて行います。まずは、​​Hamic STORE公式サイトで端末を購入し、受け取り後、手続きをしてください。

Hamic POCKETの契約および利用開始には、以下のものが必要となります。

Hamic POCKET：契約および利用開始に必要なもの

・クレジットカード（デビットカード/プリペイドカードは不可）
・Googleアカウント (保護者用/子ども用)
・iOS14.0以降/Android 6.0.1以降対応の保護者用端末
・USB対応ACアダプタ（5V/1.0A/5Wに対応）
・Wi-Fi環境

端末が手元に届き、上記のものが準備できたら、初期設定と契約手続きを進めましょう。手順は次のとおりです。

Hamic POCKET：初期設定と契約手続きの手順

1. Hamic POCKETに電池パックを取り付ける。
2. Hamic POCKET本体の電源ボタンを3秒以上長押しし、電源をONにする。
3. Hamic POCKETの画面に表示されるQRコードを保護者の端末で読み取る。
4. 保護者の端末に表示される画面の案内に従って、契約手続きを進める。
5. 保護者のHamicアカウントを作成する（すでに持っている場合はログインする）。
6. 契約者情報（氏名・生年月日・住所・連絡先）を入力する。
7. クレジットカード情報・キャンペーンコードを入力する。
8. 料金プランと契約内容を確認し、登録を確定させる。

申し込み完了後、通常5分〜10分以内にデータ通信の開通をお知らせするメールが送られます。メールの内容を確認してから、初期設定を進めてください。

なお、詳しい手順は、Hamic STORE公式「Hamic POCKETのセットアップ」にまとめられています。

Q

Hamic POCKETはWi-Fiに接続して使える？

A

Hamic POCKETは、Wi-Fi接続にも対応しています。自宅ではWi-Fiに接続し、外出先ではモバイルデータ通信を利用する、といった使い方が可能です。

ここでは、Hamic POCKETをWi-Fiに接続する手順を紹介します。

Hamic POCKETをWi-Fiに接続する手順

1. Hamic POCKETを起動し「設定」アプリを開く。
2.「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」と進める。
3. 利用したいWi-Fiを選択し、必要に応じてパスワードを入力して接続する。

画面右上に扇形のWi-Fiマークが表示されたら、接続完了です。

2023年7月8日時点の調査内容です。