「auひかり ホーム(S)」とは？特徴や「auひかり ホーム」との違いを解説

「auひかり ホーム(S)」の特徴を解説！回線やエリアの違いは？

auひかりについて調べている時に、「auひかり ホーム(S)」というワードを見たことはありませんか。

auひかりの戸建てタイプは、「auひかり ホーム」と「auひかり ホーム(S)」の2種類存在し、主にauひかり ホーム(S)はau公式サイトなどで自分の住まいが提供エリアかどうかを確認する際に表示されるでしょう。

「auひかり ホーム(S)」は、「auひかり ホーム」と使用している回線や提供エリアが異なります。

まずは、auひかりのホームタイプとauひかり ホーム(S)タイプの違いを見ていきましょう。

auひかりのほかのプランと使用している回線が異なる

auひかり ホーム(S)は、auひかり ホーム/マンションとは使っている回線が異なります。というのも、auひかりの回線は下記の2種類存在します。

auひかり ホーム/マンションはKDDI独自の回線を使用しているのに対し、auひかりホーム(S)は、NTT（フレッツ光）の回線を使用しています。

独自回線のイメージが強いだけに、「auひかりなのにNTT？」と混乱してしまうかもしれません。

auひかり ホーム/マンションが使用している回線は、2007年にKDDIと東京電力が事業を統合したことによって誕生しました。

それに対してauひかり ホーム(S)の回線は、NTTが設備した光回線のなかでも使われていない回線（ダークファイバー）を利用しています。

つまり、auひかり ホーム(S)の対象地域においては、KDDIがNTTから光回線を借りて回線を引いているのです。

「それでは他社の光コラボと一緒では？」と思うかもしれませんが、auひかり ホーム(S)と一般的な光コラボでは構造が違います。

光コラボは、NTTですでに構築された光回線と事業者別のサービスを組み合わせて提供します。そのため、フレッツ光系のサービスを利用していれば、開通工事は不要で簡単に切り替えられるというメリットもあります。

一方、auひかり ホーム(S)はもともと使われていない回線を利用するため、回線が混雑しづらく通信速度が安定しているという特徴があります。

auひかり ホームとauひかり ホーム(S)で提供エリアも異なる

auひかり ホームとauひかり ホーム(S)の違いがわかったところで、「以前にフレッツ光回線を使用していたから、auひかり ホーム(S)タイプを選びたい」と思った方も多いでしょう。

しかし残念ながら、利用者はauひかり ホームとauひかり ホーム(S)のどちらかから選ぶことはできません。

またauひかりの提供エリア内であっても、auひかり ホーム(S)の場合は提供可能エリアが限られています。

自分の住まいがauひかり ホーム・auひかり ホーム(S)のどちらなのかを把握したい場合は、提供エリアの検索で確認するのをおすすめします。

「auひかり ホーム(S)」の価格と速度│「auひかり ホーム」と比較

多くの方が気になるのは、「auひかり ホーム(S)」の料金や通信速度ではないでしょうか。

「料金はauひかり ホームより高いの？」「フレッツ光の古い線だと速度が遅くなりそう」と心配になるかもしれませんが、「auひかり ホーム(S)」の料金や回線速度は、「auひかり ホーム1ギガ」と変わりません。

以下で「auひかり ホーム」と「auひかり ホーム(S)」の概要について見ていきましょう。

「auひかり ホーム(S)」の初期費用や料金

「auひかり ホーム(S)」の開通の際にかかる初期費用は以下のとおりです。

「auひかり ホーム1ギガ」と同様に、工事費を含む初期費用41,250円(税込)と新規登録料3,300円(税込)が発生します。

しかし、新規登録料以外の初期費用に関しては、auひかりのネット＋電話をセットで申し込めば初期費用相当額が割引されるため、実質無料になります。

auひかり ホーム(S)の料金プランは以下のとおりです。

auひかり ホーム(S)には、「ずっとギガ得プラン」、「ギガ得プラン」、「標準プラン」の3つの料金プランがあります。

「ギガ得プラン」は2年継続して利用するのを条件に月額5,720円(税込)、「ずっとギガ得プラン」に関しては3年の縛りがある代わりに3年目まで1年ごとに月額料金が割引されます。

一方、「標準プラン」は契約期間に縛りがない分、料金はやや高めなのが特徴です。

「ずっとギガ得プラン」と「ギガ得プラン」は「標準プラン」より安く提供されている分、中途解約した場合に契約解除料が発生します。

契約解除料は、2022年6月30日までに新規申し込みをした方と、2022年7月1日以降に新規申し込みをした方で異なるので契約した時期を確認しましょう。

短期間のみ使うことがわかっている場合は「標準プラン」、長く使う予定の場合は「ずっとギガ得プラン」など自分にあった料金プランを選ぶことをおすすめします。

auひかり ホーム(S)は最大速度1Gbpsのプランのみ

「auひかり ホーム(S)」を申し込む際に気になるのは通信速度ではないでしょうか。

「独自回線の「auひかり ホーム」より遅くなる？」と疑問を抱く方も少なくないでしょう。

「auひかり ホーム(S)」の場合、auひかりが提供している「auひかり ホーム10ギガ」や「auひかり ホーム5ギガ」のプランはなく、最大速度1Gbpsのプランのみとなります。

NTTの回線を利用していますが、「auひかり ホーム1ギガ」と同等の速度で使用可能です。

また下記では、auひかりと他社の光回線における平均速度をまとめました。

「bps」とは、インターネットの回線速度を表す単位です。「kbps」「Mbps」「Gbps」の順で単位が大きくなります。

そして上記の表に記載されている「ダウンロード速度」とは、主にメール送信やSNS投稿する際に関係する速度であり、動画を観たりアプリをダウンロードしたりする時にも重要な速度です。

単位が大きくなるほど快適に使えて、テレワークの場合は約25Mbps以上、オンラインゲームだと100Mbps以上あれば十分快適に使用可能です。

それを踏まえて上記の表を見てみると、他社の光コラボ回線と比べてauひかりは通信速度が安定して速いことがわかります。

キャンペーンも「auひかり ホーム」と同じものが適用できる

「auひかり ホーム(S)」でも「auひかり ホーム」と同様のキャンペーンが適用されます。

適用されるキャンペーンは主に次の3つです。

auスマートバリュー/自宅セット割では、auひかりを契約し、auまたはUQモバイルのスマホとセットで契約するとスマホの月額料金が最大1,100円(税込)割引されます。

最大10回線まで適用されるため、スマホの台数が多いほどお得に使えるサービスです。

「初期費用相当額割引」は、auひかりのネット＋電話を一緒に申し込むと月額料金から初期費用相当額を割引してくれるサービスです。

auスマートバリューの適用にも「ネット＋電話」の申し込みが必須なので、「auスマートバリュー」、「初期費用相当額割引」を利用するためにセットで申し込むことをおすすめします。

「auひかり 乗りかえスタートサポート特典 ホーム」は、他社からの乗り換え特典、auスマートバリュー/自宅セット割の加入特典が受けられるキャンペーンです。

どちらも「ずっとギガ得プラン」＋「電話」の新規申し込みが必要となります。

他社からの乗り換え特典では最大30,000円相当の還元、auスマートバリュー/自宅セット割加入特典では最大10,000円相当の還元が受けられるので、他社から乗り換える際でもお得に乗り換えができますよ。

auひかりの申し込みから開通工事までの手順を解説

auひかり ホーム(S)の申し込みから開通までの流れは難しくありませんが、いくつか注意点があります。

まず申し込みから開通工事までの流れを説明します。

まずはauひかり公式や代理店ホームページで自宅の提供タイプを確認し、申し込みをしましょう。

工事日の予約が可能になるとauからメッセージが届くため、My auにログインして工事日の予約をしてください。申し込み状況によってはauから電話で連絡がくる場合があります。

なお、土日祝の工事の場合は、別途3,300円(税込)が発生するため注意してください。

開通工事日までに「ご利用開始のご案内」と「宅内機器」が自宅に届くため、忘れずに受け取りましょう。

工事日当日は、立ち合いが必要になります。光回線を引き込むために壁に穴をあける作業もあるため、工事について理解している方の立ち会いがおすすめです。

開通工事後には宅内機器の設置が必要ですが、自身で接続が難しい際はプロバイダやauの「かけつけ設定サポート」を利用してみましょう。

申し込みから実際に利用できるまでに1～2ヵ月ほどかかるため、早めに利用したい方は注意が必要です。

auひかり ホーム(S)の注意点│エリアや高速プランへの選択制限について

「auひかり ホーム(S)」を申し込む際に注意してほしい点が2つあります。

下記にて、それぞれの注意点について解説します。

auひかり ホームの提供エリアは地域によって異なる

auひかり ホームは以下のエリアでは利用できません。

KDDIの独自回線は、auひかりのほかに関西電力グループのeo光・KDDI・中部電力系列のコミュファ光があるため、提携会社同士で競争が起きないようにエリアをわけているという背景があります。

また、上記以外のエリアに住んでいる場合も、必ずauひかり ホームが使えるとは限りません。マンションの設備や、住んでいる地域の環境が整っていない場合は提供できない可能性があります。

auひかり ホームを申し込むときは事前に提供エリアなのかどうか確認しましょう。

なお、沖縄では「auひかり ちゅら」の提供となります。

auひかり ホーム(S)対応エリアは高速通信プランが選べない

「auひかり ホーム」には、auひかり ホーム1ギガのほかに、東京・神奈川・埼玉・千葉の一部エリアのみ契約可能な「auひかり ホーム10ギガ・5ギガ」という通信速度がさらに高速になったサービスがありますが「auひかり ホーム(S)」の提供エリアでは選べません。

高速通信プランに加入できるのは上記4地域かつKDDIの独自回線である必要があり、「auひかり ホーム(S)」は条件を満たしていないからです。

上記4つの地域であっても、「auひかり ホーム(S)」対応エリアは1ギガのみになるため、申し込む際は注意しましょう。

2024年3月14日時点の調査内容です。
※最新の情報については必ず公式サイトご確認ください。