スマホの充電器はどれを選ぶべき?おすすめは急速充電対応型
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スマホの充電はパソコン接続やモバイルバッテリーなど、さまざまな方法がありますが、最も一般的なのは、コンセントに充電器をつないで接続する方法です。
充電器は、スマホに付属品として同梱されていることもありますが、最近のスマホには充電器が付属していないケースも増えてきています。
その場合、自分で充電器を用意する必要がありますが、市販品にはさまざま形状や規格が混在しているため、違いを理解して正しいものを選ぶ必要があります。
本記事では、スマホ用充電器を選ぶ際の基礎知識から、おすすめの充電器まで幅広くご紹介します。
iPhone 12以降は充電器の付属なし。Androidでも付属なし「別売り」が多数
AppleはiPhone 12以降、充電器の付属を廃止しました。最新のiPhone 15でも付属品はケーブルのみとなっています。
新しいスマホに充電器が付いていない場合、以前使用していた充電器を流用する方も多いと思いますが、旧型の充電器だと充電速度が遅いなどのデメリットが存在します。
また、古い充電器を使用し続けるのは安全面でもリスクがあるため、新しいスマホを購入した際は、一緒に新しい充電器も購入することをおすすめします。
基礎知識 ┃ スマホ用充電器の選び方
スマホを家庭用コンセントで充電するためのアダプターがスマホ用充電器です。
見た目はどれも似たように見えますが、規格や機能などが少しずつ異なるため、お持ちのスマホやケーブルにあった製品を選択する必要があります。以下、5つのポイントに注意して選びましょう。
コネクタの規格で選ぶ
充電器とスマホをつなぐケーブルを差し込むコネクタは、「USB Type-A」と「USB Type-C」というふたつの規格が主流です。
上写真のように、両方の規格に対応している製品もありますが、コネクタの違いを把握しておくとよいでしょう。
・USB Type-A
もっともスタンダードなUSBの正式名称をUSB Type-Aといいます。
さまざまな機器のコネクタに採用されており、充電器でもUSB Type-Aのものが数多く販売されています。
形状は長方形で、上下の区別があるため、逆さまに挿入することはできません。
・USB Type-C
現在、スマホ関連機器でもっとも多く採用されている規格がUSB Type-Cです。
近年発売されたAndroidスマホのコネクタはこの規格が採用されており、充電器側のコネクタにも搭載されることが増えています。形状は平べったい楕円形で、上下の区別がないため、逆さまにしても挿入できます。
また、Type-Aよりも新しい規格のため、充電速度もこちらの方が速いという特徴があります。
ワット数・急速充電への対応で選ぶ
充電速度を重視して選びたい方は、以下の2点に注目して製品を選びましょう。
・ワット数の大きいものを選ぶ
充電機器の商品説明欄を見ると、A(アンペア/電流)・V(ボルト/電圧)・W(ワット/消費電力)などの数字が記載されています。
このうち、充電器を選ぶ際に注目すべきなのは消費電力を表す「W」。この数字が大きいほど、高速で充電することが可能です。
なお、「A」と「V」のみ記載されている製品がありますが、その場合「A×V」で「W」数を知ることができます。
・急速充電規格の対応状況を確認
以前のスマホ充電器は5Wや7.5W程度が中心でしたが、近年新たな急速充電規格が登場し、最大で20W程度の充電器が主流になってきています。
急速充電はさまざまな規格が乱立していますが、現在、多くのスマホや充電器で採用されている規格が「USB Power Delivery(USB PD)」です。
これは、USB Type-Cで接続した場合、最大100Wの充電が可能になる急速充電規格のこと。「USB PD対応」や「PD対応」などの記載があれば、この規格に適合した製品であることを表します。
充電器だけ急速充電対応のものを利用しても、スペック通りの急速充電ができるわけではありません。これは、スマホ側にも受電可能な最大W数が定められていて、それ以上の数値で充電をすることができないため。
例えば、充電器が最大100Wの製品でも、スマホ側が受電できるのが最大20Wなら、充電は20Wで行われます。
スマホの場合、多くの製品が最大15~20W程度となっているため、スマホの充電器を購入するのであれば、最大20Wのもので十分ということになります。
USBポートの数で選ぶ
スマホやタブレットなど、複数のデバイスを持っている方はポート数で選ぶこともおすすめ。2ポートのものから、多いものだと10ポートのものも市販されています。
なお、複数ポートの製品を選ぶ際は、合計ワット数に注意しましょう。
例えば上写真の「Anker PowerPort4」は、合計最大40Wとなっており、複数の機器を同時に充電する場合は、40Wを分け合う形で充電が行われます。
サイズや形状で選ぶ
サイズや形状も充電器を選ぶ際の大切な要素です。
上写真のように、手のひらサイズでコンセント部分が折り畳める形状のもののほかに、卓上に据え付けるものなど、さまざまな製品が市販されています。
ベッドサイド用、卓上用、持ち運び用など、ご自身の使用スタイルにあわせて複数の充電器を使い分けると便利です。
PSEマークとは、経済産業省が定める「電気用品安全法」という法律の基準に適合した電化製品につけられるマークのこと。
コンセントにつなぐタイプのスマホ充電器は、「特定電気用品」に指定されており、日本国内で販売する場合、必ずこのマークを付ける必要があります。
2019年2月1日以降は「PSEマーク」表示のないモバイルバッテリーの製造・輸入および販売ができなくなりました。
現在利用しているものに「PSEマーク」がついているか、購入時は「PSEマーク」があるかを確認しましょう。
ケーブル一体型・1ポートのおすすめ充電器5選
充電器とケーブルが一体になったタイプと、1ポートタイプでおすすめの充電器を5つご紹介します。
Apple 20W USB-C電源アダプタ
Apple純正の1ポート充電器で、コネクタはUSB Type-Cです。
現在販売されているiPhoneには「USB-C – Lightningケーブル」が付属していますが、充電器は同梱されていません。iPhoneを購入した方は、こちらもあわせて購入するとよいでしょう。
iPhone 8以降のモデルならば、この充電器を使うことで、50%までの充電を35分で完了させることができます。
ELECOM USB Power Delivery20W AC充電器(Cケーブル一体型/1.5m) ※販売終了
充電器とケーブルが一体となった製品で、ケーブルと別々に買うよりも安価に購入することができます。コンパクトな形状で、コンセント部分は折りたたみできるため、持ち運びにも対応可。
急速充電規格のUSB-PDに対応しており、最大20Wの高速充電が可能です。
スマホに接続する側のコネクタはUSB Type-Cなので、多くのAndroidスマホで使用できます。一方、iPhoneはUSB Type-Cではなく、Lightningというコネクタが使用されているので、Lightningケーブル一体型を選びましょう。
Anker PowerPort III Nano 20W
一辺約2.7cm、重さは単3形乾電池とほぼ同じ30gと、20W出力以上のUSB充電器としては世界最小・最軽量の製品です。
コネクタ形状はUSB Type-Cで急速充電規格のUSB PDに対応しているほか、Anker独自の充電技術「PowerIQ」が採用されており、より素早い充電が可能となっています。
AOHI Magcube 65W PD Fast Charger Black Set
USB PD対応で、最大65Wという高い出力が可能な充電器です。
スマホ側の最大ワット数は20W程度のことが多く、スマホが65Wで充電されるわけではありませんが、一部のノートPCやタブレットなどもこの充電器で充電できるため、1ポートの充電器でさまざまなデバイスを充電したい方に最適の製品です。
belkin BOOST↑CHARGE USB充電器(27W USB-C、Quick Charge 4、USB-C to Cケーブル付き)
スタイリッシュな充電器やモバイルバッテリーなどを多数手掛けるbelkinの1ポート充電器です。
アメリカのQualcomm社が独自に開発した高速充電規格「Quick Charge4+」に対応した充電器で、最大27Wという高出力で急速充電を行うことができます。
なお、「Quick Charge4+」はUSB PDと互換性があるため、USB PD対応のスマホでも高速充電を行うことが可能です。
2ポート以上のおすすめ充電器5選
市販の充電器は2ポート以上のものが多く、さまざまなバリエーションの製品が発売されています。特色のある製品を中心におすすめを5つ紹介します。
Apple デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ
Apple純正の2ポート充電器で、コネクタはUSB Type-Cが採用されています。
2ポート合計で最大35Wとなっており、iPhoneとiPadの同時充電などの用途に最適です。複数のApple製品を所有している方におすすめの充電器です。
【改善版】Anker PowerPort PD 2 20W
USB Type-CとUSB Type-Aが一つずつ搭載された充電器です。
USB Type-Cの方は急速充電規格USB PDに対応しており、最大20Wの出力で充電が可能。USB Type-Aの方は最大約12Wですが、Anker独自の急速充電技術「PowerIQ」が採用されており、素早く充電できることが特徴です。
ELECOM 卓上多ポートAC充電器(60W/Aポート×10)
USB Type-Aが10ポート搭載された充電器です。
高速充電規格には対応していませんが、1ポートあたりの最大出力は12Wと十分な速度。10ポート同時使用した場合の合計は最大60Wと高電力なので、スマホやタブレットなどさまざまな機器を同時充電できます。
SANWA SUPPLY クランプ式USB充電器(USB4ポート・ブラック)ACA-IP50BK
デスクの天板にクランプで固定できるタイプの充電器です。しっかりと固定できるので、USBケーブルを片手で抜き差しできるところが便利なポイント。
USB Type-Aが4ポート搭載されており、1ポート最大12W、4ポート合計最大24Wで充電可能です。
Anker 736 Charger (Nano ll 100W)
USB Type-Cが2ポート、USB-Type-Aが1ポート備わった充電器です。3ポート合計で100Wと高いワット数のため、スマホとともにノートPCやタブレットの同時充電をしても、高速で充電することが可能です。
高出力の割に一辺が6cm程度とコンパクトなので、パソコンやスマホを同時充電する必要がある出張時などに重宝する製品です。
まとめ
・充電器が付属していないスマホが増えてきている
・充電器のコネクタ規格はUSB Type-AとUSB Type-Cの2つが主流
・ワット(W)数が大きい方が高速で充電可能
・USB Type-Cは急速充電規格「USB Power Delivery」に対応
・充電器側の最大ワット数だけでなく、スマホ側の最大ワット数にも注目
・充電器にPSEマークのない製品は使用不可
・複数ポートの充電器は「合計最大ワット数」に注目。同時充電は速度が低下することも
2022年10月20日時点の調査内容です。
この記事を書いた人
OGAWA
OGAWA
編集プロダクションで編集・ライターとしてのキャリアをスタート。主にビジネス、旅行ジャンルなどの雑誌・書籍・ムック本を制作。独立後は、ウェブライティングの仕事も開始し、ガジェット系や各種生活情報などのジャンルも執筆しています。