楽天モバイルからLINEMOへ！ 乗り換えのメリットを徹底調査

2社を徹底比較！ 楽天モバイルとLINEMOの違いとは？

楽天モバイルは、ドコモ・au・ソフトバンクと同じように自社回線を持つ大手通信キャリアの1社です。一方のLINEMOは、ソフトバンクのオンライン専用ブランドでソフトバンクの回線網を使用しています。

ここからは、料金プランやサービス、サポート体制など5つの項目ごとに違いを細かく比較してみましょう。

料金プラン

最初に比較するのは、毎月かかる月額使用料の料金プランです。データ使用量によってプランが異なります。

・楽天モバイル

楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類のみ。

データ使用量に応じて段階的に料金が上がっていくシステムで、月3GBまでなら月額1,078円(税込)、20GBまでなら月額2,178円(税込)、20GB以上になると月額3,278円(税込)になります。

・LINEMO

LINEMOの料金プランは2種類。

月3GB～10GBまで使える「LINEMベストプラン」が月額990円(税込)～月額2,090円(税込)、月20GB～30GBまで使える「LINEMベストプランV」が 月額2,970円(税込)～月額3,960円(税込)となっています。

データ容量を超過してしまった場合の通信速度は2段階に分かれており、LINEMベストプランの場合データ使用量が10GBを超えた場合は最大300kbps・15GBを超えた場合は最大128kbps、LINEMベストプランVの場合データ使用量が30GBを超えた場合は最大1Mbps・45GBを超えた場合は最大128kbpsとなっています。

速度制限を解除する方法は、1GBあたり550円(税込)でデータ容量を追加で購入することができます。
詳細：LINEMO｜よくあるご質問（FAQ）通常速度に戻すための料金を教えてください。

●楽天モバイルとLINEMOの料金プランを比較

楽天モバイルとLINEMOの料金プランを比較してみましょう。

月のデータ使用量が3GB未満の場合は、LINEMO「LINEMベストプラン」が月額990円(税込)で最安値です。

しかし、「楽天モバイル：20GB」と「LINEMO：20GB」で比較すると、楽天モバイルの方が月額792円(税込)安い結果となりました。

1年間使い続けると月額9,504円(税込)お得になるので、データ容量を毎月20GB以上使う方は楽天モバイルがおすすめです。

通話料/通話定額プラン

よく電話をする方は、通話料金も気になるところ。それぞれオプションに加入しない場合、通話料金は30秒あたり22円(税込)と横並びの料金です。

一方、通話定額オプションは以下の表の通り違いがあります。
通話をよくする方は、LINEMOの「通話定額」がおすすめです。

詳細：楽天モバイル | 15分（標準）通話かけ放題
詳細：LINEMO | オプション

さらにおすすめなのが、LINEMOはキャンペーン特典として「通話オプション割引キャンペーン2」で「通話準定額」が契約から7ヵ月後まで無料、「通話定額」はLINEMO契約から7ヵ月後まで月額1,100円（税込）で利用することができます。

「Rakuten Link」と「LINEギガフリー」

楽天モバイルとLINEMOは電話回線を使った電話の他に、無料で音声通話できる方法があります。ここでは、両社の目玉サービスとも言える「Rakuten Link」と「LINEギガフリー」を比較してみましょう。

・Rakuten Link

「Rakuten Link」アプリは、楽天モバイルの契約者のみ使用できるアプリで、国内向けの通話・SMS（ショートメッセージ）などが無料で利用できます。発着信は電話番号で行うため、普通の電話アプリのように使うことができます。

デメリットは、iOSの場合、一部機能が制限されてしまうこと。例えばSMSの送受信ができないため、iPhoneを使っている方はSMSが有料になってしまいます。

・LINEギガフリー

LINEで使用したデータ消費がカウントされないサービスです。スタンプショップ利用時など一部例外はありますが、LINEでのトークはもちろん、音声通話やビデオ通話でもデータが消費されないので、実質無料の通話が可能です。

デメリットは、あくまでもLINEアプリによる通話である点です。電話番号で発着信するものではないので、LINEでつながっていない相手とは通話することができません。

エリア

楽天モバイルから他社への乗り換えを検討している方は、理由として「電波のつながりにくさ」を挙げる方が多くいます。両社が発表する人口カバー率を比較してみましょう。

楽天モバイルは4G網の拡大を急いでおり、東京都であれば人口カバー率が99.98％を達成しました。一方、LINEMOが使用するソフトバンク回線はすでに4Gの人口カバー率が99％を超えていて、直近では数値を発表していません。

2024年6月よりプラチナバンドの提供を開始した楽天モバイルは、今後建物内や地下などでより通信品質が向上することが見込まれます。

一方、ソフトバンクは5G網の拡大に力を入れていて、カバー率は90％を突破しました。これらの点から考えると、エリア状況はLINEMO（ソフトバンク）に軍配が上がると言えるでしょう。

契約/サポート体制

初期契約方法やトラブルがあった際のサポート体制はチェックしておきたいポイントです。

・実店舗の有無

契約・サポートに関する大きな違いとして、実店舗の有無が挙げられます。楽天モバイルは楽天モバイルショップの出店を積極的に進めていて、日本各地で対面サービスを受けられます。

一方、LINEMOはオンライン専用プランです。店舗は存在せず、申し込みやサポートなどすべてをオンラインで行います。

・端末販売の有無

楽天モバイルではiPhone、Androidなど各種スマホを販売しています。

一方、LINEMOには端末販売がありません。現在使用しているスマホをそのまま使用するか、家電量販店などで新たに購入しなければいけません。

・会員サポート

楽天モバイルはWebとアプリで「my 楽天モバイル」というサービスを展開しています。データ利用状況や利用料金の確認、契約内容の変更など、さまざまな機能を利用できます。

LINEMOにも同様に「My menu」というサービスがありますが、もう一つ注目したいのは「LINE連携」です。LINEMO公式アカウント上で簡単な設定を行うだけで、LINE上でデータ残量や請求金額を確認できるようになります。

・支払い方法

両社ともクレジットカードや口座振替のほか、楽天モバイルは楽天ポイントを、LINEMOはPayPay残高を支払いに使うことが可能です（楽天モバイルで端末を購入した場合、製品代金を口座振替で支払うことは不可）。

LINEMOで使える端末はどれ？

前述の通り、LINEMOは自社で端末販売を行っていません。ほかの店で購入するか、これまで使用していたスマホをそのまま使うことになります。

その際に注意しなければいけないのが、LINEMOで利用できるか否か。機種によっては一部機能が使えないこともあるので、しっかり確認しておきましょう。

楽天オリジナルスマホは全機種使用可

楽天モバイル契約者で使っている方が多い楽天のオリジナルスマホ。これまで発売された5機種すべてがLINEMOで動作確認が取れています。

iPhoneは過去の機種でもOK

最新の機種であるiPhone15はもちろん、過去に発売された機種のほとんどが動作確認済みです。もっとも古いものはiPhone 8 Plusで、以降のiPhoneはすべて使用可能です。

ただし、注意しなければいけないのは、キャリアで購入したiPhoneにSIMロックがかかっているケース。ロックを解除しないと使用できないため、購入したキャリアで解除手続きをしましょう。

Androidは一部製品で使用制限あり

一部のAndroidスマホは注意が必要です。LINEMOでは「音声通話」「データ通信」「SMS」「テザリング」の4項目で動作確認を行っていますが、一部機種においてデータ通信やテザリングができないと発表しています。

例えば、ドコモが販売したGalaxy A21はテザリングが不可で、auが販売したOPPO Find X2 Proはデータ通信ができないことが確認されています。

一部機能が制限される機種は決して多くありませんが、申し込みの前には必ず、LINEMO公式の動作確認端末ページから確認するようにしましょう。また、iPhoneと同様にSIMロックには注意してください。

LINEMOが展開中のお得なキャンペーン

LINEMOが現在展開中のお得なキャンペーンをまとめてご紹介します。

LINEMOベストプラン対象！PayPayポイントプレゼントキャンペーン

LINEMOベストプランを新規契約または他社から乗り換えで、PayPayポイント5,940円相当がプレゼントされるキャンペーンです。

楽天モバイルからの乗り換えはもちろんOKですが、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEモバイルからの乗り換えは対象外となるので注意しましょう。

LINEMOベストプランV対象！PayPayポイントプレゼントキャンペーン

LINEMベストプランVに新規契約の場合、PayPayポイント6,000円相当、他社から乗り換えの場合、PayPayポイント15,000円相当がプレゼントされるキャンペーンです。

なお、上記キャンペーンと同様に、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEモバイルからの乗り換えは対象外です。

LINEMOベストプラン紹介キャンペーン

LINEMO契約中の方に招待された方が、新規または他社から乗り換えで加入した場合、招待した方と招待された方どちらにもPayPayポイントがプレゼントされるキャンペーンです。

紹介された方がLINEMOベストプランに申し込んだ場合は5,940円相当、LINEMベストプランVに申し込んだ場合は15,000円相当のPayPayポイントが付与されます。

通話オプション割引キャンペーン2

5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」が7ヵ月目まで無料になるキャンペーンです。同サービスは月額550円(税込)なので、年額3,850円(税込)お得です。

国内通話がかけ放題になる「通話定額」にも適用可能で、その場合、通常月額1,650円(税込)が550円引きの1,100円(税込)で7ヵ月目まで利用可能です。

また、LINEMベストプランVを契約している方は、通常月額1,100円(税込)の「通話定額 for LINEMOベストプランV」が550円引きの550円(税込)で7ヵ月目まで利用可能となります。

楽天モバイルからLINEMOへの乗り換え方法

楽天モバイルを使用していた方がLINEMOへ乗り換える方法を順を追って解説します。

ここでは、楽天オリジナルスマホをはじめとした多くの機種で採用されている、eSIMの乗り換え方法を解説します。

eSIMは物理SIMの郵送を待たずにすぐ開通できるので、スマホが対応している場合はeSIMの申し込みがおすすめです。

MNP予約番号を取得

まず、楽天モバイルでMNP予約番号を取得します。「my 楽天モバイル」にログインし、トップ画面右上の三本線からメニューを選択します。

メニュー画面から「契約プラン」→「その他のお手続き」→「手続きへ進む」→「他社へのお乗り換え（MNP）」を選択。必要事項を入力し「MNP予約番号を発行する」をタップします。

すると、下の画面が表示されるので、「MNP予約番号」をメモしておきましょう。

以前はMNP予約番号は必須となっていましたが、2023年5月以降「ワンストップ方式対応サービス同士の乗り換えをWeb窓口で申し込む場合」に限り不要となりました。楽天モバイル・LINEMOともに2023年5月に対応しています。

スムーズに乗り換えを進めたい方は、MNPワンストップを利用しましょう。

必要なものを準備

LINEMOで申し込みをする前に以下のものを準備しましょう。

・本人確認書類

運転免許証やマイナンバーカードなど。不備があると申し込みキャンセルとなるので、以下のページを見て正しく用意しましょう。

詳細：LINEMO 本人確認書類

・スマホ

ここでは、楽天オリジナルスマホ（eSIM）を使用。以下の申し込み作業はこの端末を使います。

・クレジットカードか銀行口座番号

契約者と同一名義のクレジットカード、または銀行口座。

・MNP予約番号

上で取得した番号。有効期限が10日以上残っている必要があるので、申し込み直前に取得しましょう。

申し込み

LINEMO公式の申し込みページへアクセスします。eSIMで申し込む場合、パソコンではなくスマホでアクセスしましょう。その後、プラン選択、本人確認などの申し込み作業を行います。画面の指示に従うだけなので簡単です。

メール受信

申し込み後1～2時間ほどで、指定したメールアドレスに「お申し込み完了のお知らせ」というメールが届きます。

その後、LINEMO側で審査が行われ、通過すれば「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届きます。これが届いたら、次の手順に移りましょう。

アプリ「LINEMO かんたんeSIM開通」で開通作業

通常、eSIMの開通はプロファイルダウンロードやAPN設定など、少々面倒な手順があります。しかし、LINEMOはこれらを簡単に設定できるアプリ「LINEMO かんたんeSIM開通」をリリースしています（iOSの場合はこちら）。

画面の案内に従って設定すると、画面上部のステータスバーの通信事業者名が「LINEMO」に変わります（iOSの場合は「SoftBank」と表示）。もし、変更されない場合は再起動してみましょう。

これで開通作業は終了です。その後は必要に応じて「LINE連携」などの設定を行いましょう。

乗り換えに関するQ&A

楽天モバイルからLINEMOへの乗り換えた方の声

LINEMOに変えたことで、電波に関する不満が解消されたという声です。LINE MUSICやスタンプキャンペーンも上手に活用していることがうかがえます。

この方は楽天モバイルが自宅で圏外になっていたようです。屋外では使えるけれど、建物内で電波が弱いという声は多く聞かれました。LINEMOならば屋内でも問題ない様子。

LINEMOに契約後、オフィスで5G接続ができたという報告。2022年3月末現在で5Gの人口カバー率90％となり、使える場所がどんどん増えています。

通信速度が低下しがちなお昼休みも速度良好とのつぶやきです。速度は使用する場所や時間によって異なるので一概に評価できませんが、おおむね良好という声が多く見られました。

2024年8月8日時点の調査内容です。